豊洲市場の移転問題を検証する都議会の調査特別委員会(百条委員会)で19日、豊洲移転を決めた石原慎太郎元都知事(84)の腹心、浜渦武生元副知事(69)の証人喚問が行われた。浜渦氏は東京ガスと01年7月に移転の基本合意に至って以降は関与していないと述べた。今日20日は石原氏の証人喚問が行われる。

 石原元知事への証人喚問は体調不良を理由に、3時間から1時間に短縮される。各会派はこの日、対応に追われた。質問時間が11分となった都議会公明党の東村邦浩幹事長は「石原さんは1問目の回答で9分独演される可能性もある。1問目が肝心だ」と語った。公明谷村孝彦都議は「毎日テレビで見ていると元気に見えるし、もう少し聞きたいが」と本音を漏らした。

 共産党の吉田信夫都議は「9分しかない。3、4問できるか…」と語り、浜渦氏の証人喚問後、会派で作戦会議を開いた。

 質疑形式も石原氏の希望に沿ったものに。体調を考慮して着席で行い、都議会側が医師を待機させる。シャッター音やフラッシュが苦手なため写真撮影は最初の人定質問までとなった。