★事情はともあれ、先の衆院選で野党は大敗したのだから、本来提出されるべきでない法案や自民・維新連立という筋の悪い政権が筋の悪い法案を出してくることには驚かないが、それに対抗する知恵を持たない野党は、議席数の問題もさることながら、戦い方を知らない。院内の戦いがすべてと思っているかもしれないが、国民を味方につけるという基本も忘れてしまっている。また安倍政権以来、どんな無理筋でも政権の要求通りにすれば出世できると考える幹部官僚の存在が常態化したことも我が国の停滞を促進するパーツとなっている。それをとがめたり、牽制するメディアも薄っぺらい商業主義に無条件降伏の状態だ。
★自民党と日本維新の会の連立合意は12分野に分かれているが、皇室・憲法で皇室典範改正(男系男子の養子縁組による安定継承)を優先案として令和8年通常国会で目指す。9条改正・緊急事態条項で条文起草協議会を設置。憲法審査の体制整備、国民投票制度の環境整備。インテリジェンス分野の国章損壊罪を新設。「国家情報局/局長」を創設し内閣情報機能を格上げ。法律に基づく「国家情報会議」を設置。対外情報庁を令和9年度末までに創設、情報要員の横断的養成機関を整備。スパイ防止関連法制等を速やかに立法。首都危機管理のバックアップと副首都を含む多極型経済圏の設計を急ぎ、令和8年通常国会で法案成立を目指すなど、優先事項が明確ながら、すべてを優先するべきものばかりとは言えない。
★今国会は来月17日が会期末。維新が連立を組んでくれたおかげで高市早苗は自民党総裁だけでなく首相にも選出された。その恩を返したい。その一方、誹謗中傷動画がじわじわと国民に浸透、本筋はサナエトークンだろう。そのスキャンダルを抱えて強引な法案可決は自民党にとっても正解だろうか。参院での攻防に無理をすれば政権は瓦解しかねない。落としどころを探って延命を図るか、高市政治の末路を見ることになるか。この1か月が正念場だ。(K)※敬称略


