さあ、静岡・南伊豆の磯釣りもにぎやかになってきた! 日刊釣りペン・クラブのベテラン磯師、鵜沢政則さん(65)が、南伊豆の大瀬に梅雨間近のイサキとメジナを狙ってチェックに行ってきた。脂を蓄えたイサキと、産卵から回復期に入ってきたメジナ。南伊豆の磯が面白いぞ!

 遅れていた潮温もやっと20度近くなってきた。メジナもそろそろ産卵期のひと休みから、また食い気を見せるようになってくる季節に突入する。

 昼間の時間が長い季節なので、渡船も早く午前4時半に出る。潮回りは小潮。沖向きの磯の方が潮がまだ動きやすい。大瀬では牛ケ瀬周辺か黒根あたりがいい。今回は黒根に渡った。沖めなのでやや波に弱いが潮の動きもよく、イサキポイントとしては大人気だ。

 ところが朝が満潮で潮は動くはずなのに、上がってしばらくしてもあまり潮が動かない。今年は黒潮がまだ近づいていないせいか、真潮が入ってきていない影響のようだ。

 それでも釣りを始めると、ぽつぽつとイサキが食いだす。型は25~30センチ。例年に比べてやや小ぶりだが、丸々としてうまそうだ。

 渡り鳥カイツブリがコマセをつつき始めた。メジナの食いが渋いのはこの鳥が水中に潜るせい。性格が臆病なメジナは鳥、光、音に敏感だ。でも、イサキは平気で口を使ってきた。

 ただ、鳥の影響なのか食ってくるタナ(魚の泳層)が非常に不安定。こういう場合は仕掛けは固定よりも半誘導で7メートルくらいまでをゆっくり落として狙ったほうがいい。あまり深く攻めるとこの時期から増え始めるサンノジやアイゴのヒットが多くなる。7~8メートルで止めるようにしたい。

 同行した吉田晋也さん(39=市原市)と多田靖浩さん(51=つくば市)も「反応はある。これからサイズも型もよくなりそうですね」とコメント。メジナの数は少なかったが28~40センチ。イサキは15~20匹くらい食ってきた。7月の梅雨明けにかけてがメジナ、イサキともに本格化しそうだ。

 ▼渡船&宿 大瀬「倉の下」【電話】0558・65・0167。

<鵜沢チェック!>

 ▼鳥対策 コマセを食うカイツブリだが、動きが遅いのでコマセを手前にまいて鳥を寄せる。仕掛けは沖に。沖にコマセを入れて仕掛けを手前に投入するかで簡単にすみ分けできる。

 ▼狙い 潮の流れの中か潮目を釣るほうが数は伸びる。潮流れの良いところを選びたい。曇り&雨はタナは浅め、晴れは深くなる。朝のうちは浅くても日が上がるとタナは深くなる。現場で柔軟に対応したい。