<第31回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権>

 チョウチン釣りの激戦を制した元生貴男選手(吉野池=38)が念願のG杯を獲得。「第31回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権」(主催・(株)がまかつ)が17、18日の両日、茨城・笠間市の「湯崎湖」で予選を勝ち抜いた48選手(シードを含む)が参加し総重量を競った。18日午後1時からの決勝戦は6選手で戦い、パワー系のチョウチン釣りで時合を引き出した元生選手が21・0キロを釣りあげ初優勝。2位は19・6キロで濱嶋勇選手(ひだ池=23)、3位は19・2キロの岩本俊秀選手(新松池=41)が入った。【近江康輔】

 「湯崎湖」は人工池で広さが約3000坪あり、水深は平均4メートル。水は地下水を汲みあげており、水質は良好。毎年650~700グラムの新ベラ(四国産)が8~10トン放流されている。

 1回戦は48選手が8組に分かれ初日は午前零時半、2日目は同6時から3時間戦い総重量を競った。チョウチンや浅ダナの選手が釣果を伸ばし26・6キロ釣った昨年優勝の麻野昌佳選手(41)ら25選手が準決勝へ。

 同9時50分からの準決勝は4~5人1組で1人の勝ち上がり。選手が減って魚の寄りが良くなるなか、右へちで他を圧倒する19・4キロの元生選手ら6選手が勝ち上がった。「エサが合わなかった」と話す上村恭生(新松池=41)や一昨年2位の天笠充選手(富里乃堰=38)らの実力者が敗退。

 決勝戦は8尺チョウチン釣り(ウドンセット)の激戦。2号桟橋の管理事務所向きに6人が並び午後1時から開始。早々からヒット率が高い20センチの短ハリスで攻める麻野選手が抜け出すが45分経過ごろから失速。

 代わって中央の元生選手が「500円玉ほどの重いバラケでタナになじませ、大きなタテ誘いで受けのアタリをとる」というパワー系のチョウチンで30~33センチを連発し、1時間15分でフラシ交換。左ヘチでは岩本選手が「親指大ほどのバラケでタナの中を凝縮して誘った」という丁寧な釣りで釣果を重ね、中央の石井昇一選手(富里乃堰=33)も好調にサオを絞る接戦。

 後半に入ると右ヘチの濱嶋選手が、開きの速い胡桃大のバラケを次々に切って触りを引き出す攻めの釣りで怒涛(どとう)の追い上げをみせるが、元生選手が長めのハリス(33センチ)で魚を寄せ、時合にハリスを25センチに詰めて速いアタリをとる絶妙のハリスワークで逃げ切り1・4キロ差で見事、G杯の栄冠を手にした。

 優勝した元生貴男選手の話

 パワー系のチョウチン釣りを貫いた。水曜日から湯崎湖に入って試釣りを重ね1回戦で上村恭生さん(00年優勝)の釣りにヒントを得て短ハリスにこだわらなくなったのが勝因です。関西予選に落ちたが九州まで予選に付き合ってくれた釣友に感謝。心強かった。

 1970年(昭45)12月3日生まれ38歳。高槻市在住。職人。へら釣り歴25年。ホームは滋賀甲賀市・甲南へらの池、大阪貝塚市・水藻フィッシングセンター。G杯は4度目の挑戦。

 ◇エサ

 粒戦1、水1・8、バラケマッハ2、バラケバインダーフラッシュ1、浅ダナ一本1、ダンゴの底釣り夏1、GTS1、パワーX1。浅ダナ一本、粒戦細粒で調整。カップ200cc。食わせ=わらびウドン。

 2位・濱嶋勇選手の話

 一か八かパワーチョウチンで勝負したが、待っていいのか、攻めていいのか迷った。後半はどんどんエサを切って攻め続けタイミングを掴んだが時間切れ。もう10分あればと悔やまれる。

 3位・岩本俊秀選手の話

 表彰台のてっぺんに上がりたいという一心で戦ったが、元生選手に負けてしまい悔しくてしょうがない。来年はさらに技量を磨いて魚を引っ張り続けることを目標に優勝を目指します。