<好釣へのアプローチ>
相模湾のマルイカ釣りは<7秒静止ルール>で攻略できる!
同湾内で年明けから釣れているマルイカを求めて、湘南・腰越港の「森健丸」(新倉知船長=47)から釣戦した。この時季は水深60~70メートルのポイントを中心に攻めているが、今後潮温の上昇とともに、深さ20メートル前後の浅場に移り釣りやすくなる。その本格シーズンを前に今、最も釣れるワザを探ってきた。
マルイカ釣りは、難しさもあって、ルアーフィッシング愛好家からベテランまで魅了。加えて、イカヅノは「スッテ」と呼ばれる疑似餌を使うが、このスッテがカラフルで愛嬌(あいきょう)のある形状をしていることから、女性ファンも増えているそう。この日、初めての釣戦で乗り込んだ「森健丸」には、人気の高い<直ブラ仕掛け釣法>を考案した榎木雅彦さん(36=ヤマリア勤務)も同乗。早速、榎木さんから忠告を受けながらサオを出した。
代表的な仕掛け3タイプについても聞いてみた。
●ブランコ仕掛け
スッテが25センチ前後の枝スで幹糸と結ばれ、ブランコ状にぶら下がっている。着底後にゆっくり50センチから1メートル上に浮かせたら、7秒ほど何もせずにジッと待つ。そうするとスッテがユラユラと動いて誘いになり、手元に確実に分かる乗り(アタリ)がきます。ビギナー向きですね。
●直ブラ仕掛け
ブランコ式の枝スを1センチ未満にした中級者向き。北海道のスルメイカ釣り漁師の使っていた仕掛けをヒントに開発しました。実は、こちらも<7秒静止ルール>でヒットする。ただし、着底したら激しくサオ先を震わせ、その直後にサオ先を50センチほど持ち上げて止める。マルイカに抱きつかせる<スキをつくる>イメージがポイントですよ。
●直結仕掛け
これは、縦にスッテをつなげていく仕掛けで上級者向き。直接乗りが伝わってくる楽しさはありますが、その分、仕掛けに遊びがないのでバラシが多い。糸を緩めると返しのないハリだから、ピンと張って小さく合わせるのがコツですね。
ブランコ仕掛けで指示通りに<7秒静止>を実行すると、すぐに乗った。サオ先を持ち上げるようにして合わせたら28センチをゲット。その後、すぐ直結仕掛けにチェンジ。乗りが多いのには驚いたが、すべてバラしてしまった。直ブラ仕掛けにも挑んだが、合わせ切れで失敗の連続。ン~、難しい。で、ブランコ仕掛けに戻して<7秒静止>を順守すると2匹を追釣できて、結局、デビュー戦は3匹だった。
釣り場は、腰越港から約30分の秋谷沖で、水深は60~80メートルの深場。右舷の胴ノ間(中央)にいた佐藤慎一郎さん(30=神奈川県厚木市)は「僕は直ブラ派。第1投で仕掛けが着底と同時にビクン、と乗り、反射的に合わせたらコレです」と25センチを突き出した。佐藤さんは、この日最大の32センチを含む計8匹を収めた。
<師匠>の榎木さんは左舷ミヨシ(船首)でサオを出し、18匹釣って船中のトップ。「辛抱の釣りになりますが、まずは<7秒ルール>でアタリを味わってください」(榎木さん)。新倉船長によると「潮温は14度台で、これが15度後半から16度台になると腰越沖の水深20メートル前後に移り、釣りやすくなる」とのこと。今シーズンは30匹台の釣果も出ている。また、内房・勝山港の「宝生(ほうせい)丸」では、トップが50~60匹台をみており、同・保田の「村井丸」でも狙っている。マルイカはこれからが本番!
楽しみだ。【寺沢卓】
▼船
日刊スポーツ新聞社指定「森健丸」(電話)0467・32・2126。マルイ釣りの乗合は予約制で午前7時出船、氷付きで9000円。第1&第3木曜日定休。HP<http://www.moriken.net/>
▼交通
電車はJR藤沢か、鎌倉駅から江ノ電に乗り換えて腰越駅下車。徒歩ですぐの腰越港へ。車利用の場合、国道134号の江ノ島入り口交差点から東に約800メートル。駐車場は午前5時開門で1日300円。

