あの美人は一体誰? NHK「ピョンチャンオリンピック デイリーハイライト」でゲスト解説する岩垂かれんさん(24)が話題になっている。スノーボードクロスの元日本代表で、容姿だけでなく、選手の人柄なども紹介する分かりやすい解説も好評で、テレビの前でくぎ付けになっている視聴者も多いはず。美しすぎる解説者を“直撃”した。

 すらりと伸びた長い手足にバランスよくついた筋肉。突き抜けた白い肌に顔の小ささは、まるでモデルのようだ。岩垂さんが同番組に出演する度に、ネット上で「あの美女は誰?」「キレイすぎて見とれてしまう」などと話題になる。岩垂さんは「うれしいですが、主役は選手。私は先にギブアップした立場で、一緒に戦った仲間が頑張っている姿を見ると本当に心打たれる。選手への尊敬を忘れずに話しています」と、凜(りん)とした表情で言う。

 美への探求心が強いかと思いきや「特にないです。体重が落ちただけ。現役当時は、足が桜島大根と言われていました」。引退した約1年半で、体重は55キロから45キロまで落ちたという。

 小4でスノーボードを始めた。その半年後、ニュージーランドでプロスノーボーダーの布施忠と出会い、基礎をみっちりたたき込まれた。小5でスポンサーがつき、15歳でスノーボードクロスの最年少プロ資格を獲得。17歳で日本代表入りした。スロープスタイルに転向した藤森由香らと切磋琢磨(せっさたくま)し、平昌五輪を目指したが15年世界選手権で29位。「雪上の格闘技」と呼ばれる同種目のトップレベルの平均は180センチ、70キロの大柄な欧米選手が中心で「私の身長と体重では限界と感じた。体格差があまりにも違い過ぎた」。16年夏に代表を引退した。

 現在はプロとして映像撮影などを通じて競技の普及活動をしている。「スノーボードはまだマイナースポーツ。一部で『子どもの遊び』みたいに思われていることは悔しいし、フィギュアのように国民に応援されるのが理想。そうなるように競技を広めていきたいです」。美しすぎる解説者の挑戦は続く。【峯岸佑樹】

 ◆岩垂かれん(いわだれ・かれん)1993年(平5)12月24日生まれ、東京都出身。東京・日出高-日体大。15歳でハーフパイプからクロスに転向。11年世界ジュニア選手権9位。13年PSAプロツアーランキング1位。15年全日本選手権優勝。趣味は旅行。好きな歌手は中島みゆき。家族は両親。162センチ。血液型B。