メダリストの報奨金っていくら? 平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)で日本選手団は金メダル4個含む史上最多の計13個のメダルを獲得した。98年長野五輪の10個を抜くメダルラッシュで、メダルの色によって選手に贈られる報奨金の総額も増えそうだ。スピードスケート女子団体追い抜きとマススタートで金メダル2個の高木菜那(25=日本電産サンキョー)は最高額の総額2000万円をゲット。メダリスト16人の“ボーナス”事情に迫った。

 2冠の高木菜は4日間で総額2000万円を荒稼ぎした。金メダル1個につき日本オリンピック委員会(JOC)から500万円、日本スケート連盟から同額の報奨金が贈られる。団体追い抜きもそれぞれ個人でもらえるため、2種目で「1000万円(JOC)+1000万円(連盟)」で計2000万円。この金額は最低額で、さらに所属企業からもらえる可能性がある。

 高木菜が所属する日本電産サンキョーは、14年ソチ五輪の際は金メダルを2000万円に設定。同社の永守重信会長の信条は「1番以外はビリだ」。その分、好結果への見返りは手厚い。今大会の具体的な金額は不明だが、前大会と同額の場合「2000万円(JOC+連盟)+4000万円(2冠)」で計6000万円を手にする。

 JOCのメダル報奨金は92年アルベールビル五輪から導入された。金メダル300万円、銀メダル200万、銅メダル100万円に設定。16年リオデジャネイロ五輪から金を500万に増額し、銀と銅は据え置いた。各競技団体の報奨金は独自で決め、日本スケート連盟はJOCと同額に設定。金、銀、銅の3個のメダルをそろえた高木美は「800万円(JOC)+800万円(連盟)」で計1600万円。メダル4個の全日本スキー連盟は現時点での金額は公表していない。日本カーリング協会の報奨金はない。

 今大会のJOCの報奨金総額はメダリスト16人で5300万円。東京五輪では地元開催の上、種目数も多いことから、平昌五輪を大幅に上回る金額になりそうだ。