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ミラン強化部長「浦和守備力は世界標準」

ACミランのレオナルド強化部長はカメラ目線でポーズを決める
ACミランのレオナルド強化部長はカメラ目線でポーズを決める

 Jの組織守備は世界標準に達した。ACミランの強化部門部長として来日中のレオナルド氏(38)が14日、日刊スポーツのインタビューで明言した。94~96年鹿島でプレーした経験を持つ元ブラジル代表MFは、13日のクラブW杯準決勝でACミランに0-1で屈した浦和を高評価。組織的な守備力に「Jリーグの進化」を見いだした。一方で90分間通してリズムの変わらない戦い方を課題に挙げ、Jリーグ、さらには日本代表の進むべき道を明示した。

 レオナルド氏(以後レオ)は欧州王者ミランの強化部長として、そして鹿島でプレーしたJリーガーOBとして、2つの立場から実に冷静に、ミラン-浦和戦を分析していた。

 レオ 浦和は欧州クラブとの対戦も少なく、戦力面のスカウティングが厳しかった。よく組織化されており、日本サッカーの成長を実感した。(強豪の)ミラン相手だけに本来の攻撃的なサッカーを見られなかったのは残念だったけどね。

 レオは94年W杯で世界一になった直後に鹿島入団。96年の退団セレモニーでファンを前に号泣するなど、過去の外国人選手の中でも日本への愛着は人一倍強い。今も鹿島オリベイラ監督とは毎週のように連絡を取り合い、日本のサッカー事情に精通している。「成長」の部分をさらに具体的に指摘した。

 レオ 特にディフェンス面が組織立っていることで、いい攻撃につながっていた。浦和はまさにそう。そういう意味で日本のサッカーはとても成長していると思った。ポンテの不在は響いたが、日本人では長谷部、坪井に興味を持った。

 一方でスコアこそ1点差だが、ボール支配率39%対61%。欧州トップレベルとはまだ差もあった。試合後のシードルフは「勝つべくして勝った」と話していた。レオも「浦和=日本サッカー」の成長を認める一方で、「試合運び」「危機管理」、そして「精神面」を課題に挙げた。

 レオ 試合での選手個人のマネジメントが必要だ。前半の体力はどうなのか、後半はどうなのか。チームも90分を通していつも同じスタイルだ。時間的なマネジメントができていない。次は戦術の危機管理だ。少しリスクを背負って攻撃に出た時間帯に失点してしまった。そしてもう1つ、それは先入観だ。「ミランに勝てない」という先入観を感じた。日本のチームがミランに勝つことだってある。そういう考え方をまず変えないといけない。

 試合会場には日本代表岡田監督の姿もあった。代表候補がズラリそろう浦和対ミランの一戦は「日本代表対世界の一流国」の構図が当てはまる。世界で日本が勝つには何が必要か。

 レオ コーチというより「哲学を持つ人物」が必要になる。外国人でも日本人でも関係ない。その意味で岡田監督は適任ではないだろうか。また海外への選手が流出はあまりいいことではない。欧州で出場機会がなければ、日本サッカー界にとってマイナスだ。いい選手を国内にとどめないと。それでも欧州にいる中村には注目している。彼こそ日本のベストプレーヤーだ。

 創立1899年のミランに対し、Jリーグはまだ15年と歴史が浅い。しかし「日本と欧州の歴史の差もだんだんとなくなってくる」とレオは断言する。ミランにいても、日本サッカーの成長を願う気持ちは強い。【佐藤隆志】

[2007年12月15日9時15分 紙面から]

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