全国高校ゴルフ選手権の団体戦が今日4日、開幕する。男女ともに2日間の日程で、三重・白山ヴィレッジGCで争われる。男子は全国最多6度の日本一を誇り、激戦の関東大会で2連覇を達成した水城(茨城)が優勝候補筆頭だ。

 「昨年の悔しさはこの1年、忘れることはなかった」。水城の主将、佐藤大平(3年)の、今年の全国大会にかける思いは強い。昨年はスコアを間違えたまま申告し、大会規定により失格。エース不在となった優勝候補筆頭のチームはそのまま失速した。「自分のせい」としばらく責め続けた。

 この経験をバネに佐藤は大きく成長した。石井貢監督(62)は「心身ともにチームを引っ張る存在となった。あの失敗が人間として成長するきっかけとなった」と話す。佐藤は「チームでゴルフをやっているという意識が強い。常にチームの1打と思ってプレーしている」と話す。

 強豪ぞろいの関東大会では、チームを先導した。滝雅志(3年)、桜井大樹、松原大輔(ともに2年)の他メンバーが波に乗り切れない状況をカバーし、連日5アンダーの好スコアで関東2連覇の立役者となった。個人戦でも優勝を果たした2冠の佐藤は「個人より団体で勝つ方がうれしい。このメンバーでどうしても勝ちたい」と全国制覇に向けての意欲を示す。

 チームワークは抜群だ。部員15人のうち11人が寮生として一緒に生活している。石井監督は「みんな仲良くしないと生活でも困るからね」と笑う。メンバー4人全員が全国大会個人戦のシード権を持っている。関東地区では6人にしか与えられていない権利を、水城メンバー4人が独占状態。レベルの高さが分かる。

 片山晋呉ら多くのトッププロを輩出してきた名門が4年ぶり7度目の優勝に向け、万全の態勢で臨む。