石川遼(18=パナソニック)が、来年4月からの大学進学を断念した。22日、父勝美氏(53)が「本人が進学しないと言ってきました」と明らかにした。13日に終了した日立3ツアーズ選手権後に、石川自身から「来年は大学に行かないよ」と伝えられたという。

 初めて進学に言及したのは6月UBS日本ツアー選手権の練習日。「進路相談などはしています。でも今は進学したい気持ちより、何を勉強したいのか探しているところです」と説明した。ANAオープン練習日の18歳の誕生日前日の9月16日には「大学に進むことも選択肢にあるけど、あくまでもゴルフが主体なので…」と悩みを吐露。「政治や経営学、法律、経済、いろんなことを探してトライしてみたい。最終的には僕が決めたい」とした。

 だが、その後は賞金王レースが激しさを増し、親子で話し合う機会はなく、シーズン終了後まで判断を保留していた。勝美氏は「賞金王になったことで『身を引き締めなくてはいけない』という自覚があるんだと思う。なかなか通えないし、得るものもないと思う。本人も、大学に通いながらプロゴルフをやる、というのはプロの世界に受け入れられないだろうと思っているようだ」と説明した。

 ただし、「まったくあきらめたわけではない。いずれは大学に通ってみたいという気持ちはあるのでは」と勝美氏が話すように、将来的には可能性はある。18歳の賞金王として、いまは進学を一時凍結し、プロとしてゴルフに専念する道を選んだ。