<海外男子ゴルフ:タイ選手権>◇最終日◇9日◇タイ・アマタスプリングCC(7453ヤード、パー72)◇賞金総額100万ドル(約8000万円)優勝賞金15万8500ドル(約1268万円)

 石川遼(21=パナソニック)が、2度のティーショットミスに泣いた。6バーディーを重ねて上位に浮上しながら、勝負どころの後半に2ダブルボギー。70とスコアを伸ばしきれず、通算9アンダー279の11位に終わった。

 18番パー4。石川は第1打を左に打ち出し、池に落とした。「最後にスイングが悪かった。バーディーを狙うとかではなく、とにかくフェアウエーに打つイメージだったのですが…。他はよかったけど、今は12番と18番の2ホールしか考えられない」と首を振った。

 序盤からバーディーを重ね、11番終了時点では通算11アンダー3位にまで浮上。首位のシュワーツェルには届かないまでも、2位に入れば、世界ランクが50位台前半に伸ばせるチャンス。しかし12番パー4第1打でバーディーへの最短距離である左サイドの池ギリギリを攻めた結果、わずかにそれハザードに落ちた。

 「スイングも全然ダメ。12番の後も、18番で右のラフに逃げず、いいショットを打ちたいと思っていたのですが」。それでも3日間同組だった、マスターズ覇者のB・ワトソンは「リョウは米ツアーで十分やっていける」と太鼓判。苦い思いもバネにして、来季の米ツアー本格参戦に備える。【塩畑大輔】