通算14アンダーで並んだイ・ボミ(26=韓国)が、李知姫(36=韓国)とのプレーオフを制した。18番パー5でのプレーオフは、2ホール目で第3打を30センチにつけるスーパーショットでバーディーを奪い、決着をつけた。

 5月のほけんの窓口レディース以来、今季2勝目で区切りの通算10勝目となった。今大会の優勝賞金2520万円を加え、今季の獲得賞金額が、1億円を突破した。6月28日での大台は、06年の8月13日の大山志保を大幅に上回る史上最速。また出場15試合目での突破は、11年のアン・ソンジュと並ぶ最速タイ記録となった。

 「うれしい。最高です。今週はウエッジの距離感が悪くて、あのプレーオフの第3打は残り70ヤードで少し不安でした。でも、“70ヤードを打つ”と自分に言い聞かせて打ちました。今週のベストショットでした」。

 ボミスマイルがこぼれ落ちた。これで、昨年9月に亡くなった父ソクジュさんとの賞金女王になる約束も現実のものとなってきた。「今季は5勝します」と、2週間の休みを経て後半戦に入るボミちゃんは、どこまでもどん欲だった。