男子ゴルフの藤田寛之(46=葛城GC)が14日、千葉県内のゴルフ場で契約ウエア「パーリーゲイツ」主催のイベントに参加した。

 師匠の芹沢信雄(56=TSIグルーヴアンドスポーツ)らも出席したイベントでは、俳優の渡辺謙(56)と同組でラウンド。初対面だったというが「ゴルフのこと、体のことを話しました」と笑顔で振り返った。ホールアウト後には渡辺から2ショットでの写真撮影もお願いされ「光栄です」と感激した様子だった。

 昨季は3勝を挙げて賞金ランク2位も、今季は未勝利で同ランク31位。原因ははっきりしている。ほとんどのスタッツが昨季より良くなっている中で平均パット数は7位(1・7464)から38位(1・7794)と悪化。数字以上に問題視しているのがショートパット。体の開きを最後まで修正できず「自分の技術を疑う」ほど苦しんだ。もともと「ショット、アプローチ、パター、すべてのショットはつながっている」が持論。それだけに、オフはパッティングに限らず「体の開きをどう抑えるか」をテーマに練習していく方針を打ち出した。

 47歳となる16年シーズンは慌ただしいスタートになりそうだ。1月のSMBCシンガポール・オープン、2月のレオパレス21ミャンマー・オープンに出場後、すぐさま「チーム芹沢」のハワイ合宿に突入する。「優勝という目標は分かりやすいですよね。あとは自分が頑張っている姿を、いかに見てもらうか。数字以外のことも追求していく年齢になってきたと思います」。新たな藤田寛之を模索していく。