男子ゴルフの松山英樹(24=LEXUS)が3日、8月のリオデジャネイロ五輪出場を辞退することを表明した。

 世界ランクで日本勢1番手につけ、出場権獲得は確実となっていたが、ジカ熱流行への不安や治安に対する懸念から、苦渋の決断を下した。

 オハイオ州アクロンのファイアストーンCCで行われているブリヂストン招待最終ラウンドのホールアウト後、五輪について問われ「やめます。出ません」と明言。「ジカ熱もありますし、自分が虫に刺された時のアレルギー、反応の仕方がまだ良くなっていない。そういう不安があるところでは、プレーは避けた方が良いのかな、と。自分が(リオに)行って刺されて、腫れて、プレーできないと言うと良くないと思う。治安の問題もある。僕のチームで話し合った結果、やめた方がいいということになりました」と説明した。

 11日付の世界ランクに基づく代表決定まで、あと1週間というタイミング。「いい選択がどうかは分からないけど…。時間もないですし、早めに決断した方がいい、と」。ギリギリまで悩みつつ、自身の辞退によって出場枠が回ってくる選手のことを考えての発表だった。

 「五輪に出るのが一番いいのかもしれないけど、まだまだ試合も続くし、リスクをそこまで背負って行くのは…。チーム戦ならまた違ったかも…」。苦しい胸の内を明かした。