プロ転向2戦目の星野陸也(20=フリー)が首位と1打差2位に浮上した。2番パー5でツアー初イーグルを奪うなど66をマークし、通算6アンダー。石川遼がツアー初出場で最年少優勝を飾る前から知り合いという“遼の弟分”が、まずは初賞金をゲットした。アマチュアを含めたツアー出場5戦目で、日本人4位の年少優勝に挑む。パチャラ・コンワットマイ(17=タイ)が首位。今平周吾(23)小池一平(31)も2位に並んだ。

 無名の新鋭がスケールのでかさを見せつけた。後半2番パー5。星野陸が残り240ヤードを5番ウッドでピン5メートルに2オンさせた。「左ラフからだったけど、球が浮いていたんで」。アグレッシブな判断で奪ったツアー初イーグルに声が弾む。2日間のドライバー平均飛距離は304・83ヤードの2位。186センチの長身から繰り出すビッグドライブを武器に、V戦線を駆け上がった。

 石川遼に憧れた。小学生の時にジュニア大会で、同学年の石川の妹葉子さんと知り合った。その縁でツアー初出場初優勝する前の石川とラウンド。「遼さんが中3で、もう300ヤード飛ばしてた。すごかった」。今のうちに…ともらった英語のサインが、実家に飾ってある。プロ転向直前の今年5月には一緒にラウンドし助言ももらった。

 アマチュアを含め、ツアー5戦目で早くも巡ってきたVチャンス。「正直、トップ10が目標です。でも、超運が良ければ優勝も…」。控えめながら、夢の2文字がこぼれ出た。【加藤裕一】

 ◆星野陸也(ほしの・りくや)1996年(平8)5月12日、茨城県生まれ。水城高2、3年で関東ジュニア連覇。同3年で日本アマ・ベスト32。日大を2年で中退してプロ転向し8月RIZAP KBCオーガスタでプロデビュー。186センチ、69キロ。