男子ゴルフのカシオ・ワールドオープン(23日開幕、高知Kochi黒潮CC)の開催に先駆け、主催のカシオ計算機はスイング時の腰の動きと腰の回転スピードを計測するウエアラブルセンサー「HIP SPEEDER(ヒップスピーダー)CMT-S10GSET」を12月15日に発売すると発表した。

 同社は昨年に前傾、回転、水平の3方向の角度が計測でき、スイング分析やフォーム改善に役立つウエアラブルセンサー「CMTS-10G」を発売。今回の「ヒップスピーダー」は飛距離アップにつながる計測項目を拡充。腰に装着してスイングすることで推定飛距離を示す「ポテンシャル飛距離」やスイングに対する評価を算出してくれる。

 監修を務めるプロコーチの花ヶ崎光広氏と分析を重ねた結果「手打ちで腰がスムーズに回転しない」「腰の回転が遅い」「インパクト時に腰の回転が1度止まり再び加速する理想型」の3つに分けられることが判明。花ヶ崎氏による解説「飛距離アップメソッド」をまとめたガイドもついており、スイング上達のヒントになるという。

 会見後のデモンストレーションでは、アンバサダーの武藤俊憲(39)とカシオ計算機所属の石川遼(26)が登場。「ヒップスピーダー」初体験となった石川は「1球目は普通に打って、2球目はトップでためて腰を一気に切ってみた。腰のスピードを意識的に変えてみたら、それがちゃんと数字として変化して出た。(2球目は)マックスのスピードが上がって(始動から)マックスのスピードが出るまでの時間が長くなった。自分の感覚と全く一緒。コーチとか、人が見ても分からない部分を正確に数値化してくれる」と驚いた様子だった。