プロゴルファーの石川遼(17=パナソニック)が、今季メジャー初戦マスターズ(4月9日開幕、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)に招待されたことが22日、分かった。昨年末時点で世界ランク60位と「同50位以内」の出場資格は満たせなかったが、17歳で昨季日本ツアーでプロ初優勝、獲得賞金1億円突破の実績が認められ、マスターズ委員会が「特別招待枠」を適用。この日、石川のもとに電話で連絡が入った。また米ツアーのノーザントラストオープン(2月19日開幕、カリフォルニア州)アーノルド・パーマー招待(3月26日開幕、フロリダ州)の出場も決まった。

 石川に待望の一報が届いた。4大メジャーの中で最もあこがれるマスターズに招待された。大会を運営するマスターズ委員会が、石川の特別招待を決定。22日夜に連絡を受けた父勝美さん(52)は「マスターズ委員会から出場の電話があった。正式な招待状を待ちたい」と話した。17歳6カ月での「ゴルフの祭典」出場は、もちろん日本選手では、36年戸田藤一郎の21歳を更新する最年少になる。

 昨年末時点の世界ランクは60位。自動的に出場権が得られる50位内には届かなかったが「特別招待枠」の可能性に期待をかけていた。「駄目もとだけど、期待はしたい。そういう気持ちじゃなきゃ駄目だと思う」。09年を迎える直前、心境を語っていた。その祈りが通じた。

 マスターズ委員会は近年、アジア選手に注目。04年は中国の張連偉、07年にはインドのJ・M・シンと、いずれも日本ツアーで活躍した選手を、世界ランク50位外の「特別招待枠」で招いた。石川もプロ1年目の昨季、日本ツアーでプロ初優勝するなど獲得賞金は1億円を超えた。2位に入った昨年11月ダンロップ・フェニックスには、マスターズ開催コースのオーガスタ・ナショナルGC関係者が視察に訪れていた。

 夢対決も実現する。昨年6月の全米オープン優勝後に左ひざの前十字靱帯(じんたい)を手術、戦線離脱していたウッズも、マスターズが「メジャー復帰戦」になる。ウッズは21歳だった97年大会を制した。石川は、その最年少優勝記録を破る資格を持った数少ない選手の1人として、あこがれの世界王者との真剣勝負に挑むことになる。

 マスターズの前哨戦となる米ツアー出場も決まった。この日、2月19日開幕のノーザントラストオープンと、マスターズ2週前に開幕するアーノルド・パーマー招待に主催者推薦による出場が決定した。21日に出場が決まったトランジションズ選手権(3月19日開幕、フロリダ州)を含めて米ツアー3戦を、予行演習として戦うことができる。

 この日、「マスターズ招待」の吉報が届く前に、石川は米ツアー出場決定について「米国のファンの方にも『RYO

 ISHIKAWA』の名前を覚えていただけるよう、自分の持てる力をすべて発揮して、ベストを尽くしたい。今は期待と不安が入り交じっているが、しっかりと準備していきたい」と話していた。

 埼玉・松伏小の卒業文集に、石川は「8年後…二十歳、アメリカに行って世界一大きいトーナメント、マスターズ優勝。マスターズ優勝はぼくの夢。それも二回勝ちたいです」とつづった。描いた『未来予想図』より3年早く夢舞台が訪れる。