米ツアーに初参戦する石川遼(17=パナソニック)が、「世界一の飛ばし屋」の強力サポートを受ける。用具契約を結ぶヨネックスが、87年の世界ドラコン選手権優勝者のマイケル・ゴートン氏(54)を、現地で石川に帯同させることが27日、分かった。米ツアーは飛距離がカギを握るだけに、元世界記録の449ヤードを飛ばした男の存在は、クラブのアドバイスも含めて心強い味方になる。

 米ツアーに初挑戦する石川遼(17=パナソニック)に、願ってもない助っ人が登場した。ヨネックスが米国支社で営業を担当しているゴートン氏を、米国での石川のサポート担当に指名した。2月19日開幕の初戦ノーザントラストオープンから石川に帯同する。ヨネックスは過去にクルム伊達公子の海外遠征をサポートした実績もある。「テニスやバドミントンなどで(海外での)サポートにはノウハウがある」と、同社関係者は自信をのぞかせる。

 このゴートン氏はただの営業担当ではない。ドラコンで449ヤードの元世界記録を持つ「世界一の飛ばし屋」なのだ。87年世界ドラコン選手権で初優勝して以来、同大会を4度制覇。190・5センチの巨漢で、昨年10月に開催された世界ドラコン選手権でも、397ヤードを飛ばしてスーパーシニア部門(53歳以上)で連覇を達成した「現役」でもある。

 当然、飛ばすことだけに主眼を置いたドラコンと、第2打以降のことを考えてティーショットを打つゴルフでは、大きな相違点もある。だが同氏が実際にかかわるのはクラブのメンテナンス作業。飛ばし屋は肉体改造以上に、飛距離が伸びるための“クラブ研究者”でもある。石川のクラブをより飛距離が出るように微調整できる可能性もある。また飛距離はその土地の風土にも左右される。その点でも米国の土地に慣れたゴートン氏なら対応できる。なによりここぞという時の「飛ばし屋の秘訣(ひけつ)」も注入されるかもしれない。

 昨年の石川のドライバー平均飛距離は290・37ヤードで7位。だが米ツアーの08年度に照らせば73位相当で、苦戦が予想される。飛距離がカギを握るだけに、ゴートン氏の存在は大きい。この日の会見で「心・技・体は出場している選手の中では一番劣っている。持ってるものをすべて出すつもり」とマスターズでの健闘を誓った石川。世界のドラコン王のサポートが、その大きな後押しになる。