男子ゴルフの日本ツアーが中国に再進出する。日本ゴルフツアー機構(JGTO)が9月下旬から「チャイナシリーズ」として中国で2試合のトーナメントを開催することが3月31日、分かった。4月中にも正式決定する。

 JGTOと中国ゴルフ協会が共催するもので、9月30日、10月7日開幕で、中国の重慶、海南島で行われる。今年は同時期に国内ツアーが開催されているため、チャレンジツアーに参加する若手中心の選手が出場するが、将来的には、石川遼、池田勇太らトッププロが出場可能なスケジュールに調整していく。

 2年前にはJGTOとアジア・ツアーが共催する形でパインバレー北京オープンが日本ツアー初の海外開催として行われた。継続開催の予定だったが、両ツアーの意見の相違もあり、1回限りで中止になった。しかし、今回は石川、池田らの活躍で日本ツアーに注目する中国側と、試合数を増やしたい日本側との意見が合致。中国再進出の運びとなった。

 JGTOの小泉会長はマスターズ開幕前の4月6日に会場で米ツアーのフィンチェム会長と会談し、来年の米ツアー日本開催の最終調整に入る。欧州ツアーとも来年の共催に向けて交渉中。中国再進出は、日本ツアーの国際化の第1歩になる。