海外メジャー・マスターズなどで活躍したプロゴルファーの河野高明氏が22日午後6時20分、肝臓がんのため秋田県仙北市の病院で死去した。70歳だった。横浜市出身。河野氏は70年に日本人初の1000万円プレーヤーになるなど、「AON時代」前となる60年代後半から70年代前半の日本ゴルフ界をけん引。安田春雄(67)杉本英世(72)とともに「和製ビッグ3」と呼ばれ、人気を博した。

 マスターズには69年から5年連続出場し、69年の13位は当時のアジア勢最高位で、70年には12位と更新した。160センチ、60キロの体で外国選手とわたり合う姿に「リトルコーノ」の愛称がつけられた。同大会会場のオーガスタ・ナショナルGCの4ホール(1番、2番、15番、17番)でイーグルを記録している。

 67年関東オープンで初優勝し、68年には日本オープンを制するなど、通算21勝(うち海外4勝)。03年から08年までは、日本プロゴルフ協会(PGA)理事を務めていた。

 葬儀・告別式は28日午前11時半から神奈川県藤沢市大庭3761、大庭台霊園内の藤沢市斎場で。喪主は長男高幸(たかゆき)氏。