<男子ゴルフ:鳩山カントリーGMAチャレンジ>◇最終日◇20日◇埼玉県鳩山CC(7155ヤード、パー72)

 アマチュアの小平智(20)が、男子下部ツアーでは93年水戸グリーンオープンの片山晋呉以来2人目となる、アマチュア優勝を成し遂げた。2位に2打差の首位でスタート、初日64の勢いは衰えず、6バーディーを奪って67をマーク。通算13アンダー131で逃げ切った。同世代で親友の薗田峻輔(20)の活躍に刺激を受け、プロになるため、卒業を待たずに今年3月に名門の日大を中退した逸材。台頭する若手世代にまた1人、新鋭が現れた。

 無心に走った18ホールの先に快挙が待っていた。最終18番で1メートルのバーディーパットを沈め、小平は拳を振った。大学の先輩でもある片山以来17年ぶりのアマVに「回ってる時に意識はしなかったんですけど、あらためてすごいことをやっちゃったんだなあ~」。初々しい笑顔がはじけた。

 08年にゴルフの名門日大に入学した。強豪ぞろいの中で腕を磨いてきたが、今年転機が訪れた。同学年で「結構頻繁に電話する」薗田が、明大ゴルフ部を辞め、昨年12月の最終予選会に挑戦して22位に入りプロ宣言。「あいつが…。負けてられない。オレも」と決断し、3月に日大を中退した。薗田がツアー5戦目のミズノよみうりクラシックで初優勝したことも刺激に、以前にも増して練習漬けの日々を送ってきた。

 2年の日大在籍中は「高校まではドライバーを振りまくるだけでOBも多かった。でも、曲げない大切さを学んだ」という。入学以降に球筋をフェードに変え、OBが激減。ドライバーに安定感が生まれると、あとは自信を持つアイアン勝負。この日も3番で残り130ヤードから2メートル、7番では140ヤードから50センチ、最終18番でも残り120ヤードから1メートルにつけてバーディーと、武器を生かした。

 プロ宣言は「今年中にはしたい」という。アマチュアとして次の大目標は、優勝者にマスターズ出場権が与えられるアジアアマ選手権(10月7日開幕)。薗田も出場を目指す夢舞台への切符を目指し「これで自信もできた。2人で出られたら最高ですね」とライバルとの競演を思い描いた。