<男子ゴルフ:日本オープン>◇初日◇14日◇愛知CC(7084ヤード、パー71)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)
アマチュアとして日本人初のマスターズ出場を決めた松山英樹(18=東北福祉大1年)が5バーディー、2ボギー、3アンダーの68で、同学年で同組の石川遼と同じ4位と好発進した。13番からは4連続バーディーを奪取。16番パー3ではもう少しでホールインワンのミラクルショットでギャラリーを沸かせた。前週アジア・アマチュア選手権を制し、来年のマスターズ出場権を獲得。その実力を「ゴルファー日本一」を決める大舞台でも見せた。
同組の石川遼を上回る大歓声が響き渡った。3連続バーディーで迎えた16番パー3。松山は持ち前の思い切りの良さをいかし、4番アイアンを強振した。球はピンの3メートル前に落ち、一直線にカップに向かう。約3センチ手前でわずかに左に切れたものの、そのミラクルショットは、たくさんのギャラリーを酔わせた。
実力は本物だった。前週はアジアアマを制覇し、来年のマスターズ出場権を得た。今大会前は1度しか練習ラウンドを行わなかったが、不安はなかった。「フェアウエーは狭いけど、ラフはそんなに長くない。しっかりティーショットさえ打てば、どうにかなると思った」。13番からは4連続バーディーを奪うなど、一時はスコアで石川を上回る場面も。「優勝争いに加わる力は十分持っている。今日のプレーはスキがなかった」と石川をうならせた。
石川と同学年の18歳。中学3年の全国大会以来、約4年ぶりの同組だった。アマの大会とは違い、多数のギャラリーが集結したが、楽しむ余裕もあった。「最初は緊張したけど、徐々に慣れた。たくさんの人の前で、いいプレーができて良かった」と、国内最高峰の試合で強心臓ぶりも発揮した。
「焼き肉」の験担ぎもいきた。マスターズ出場権を得たアジアアマ最終日前夜は、東北福祉大の阿部監督ら6人と焼き肉30人前を平らげた。今大会前夜は同じメンバーで15人前を完食。朝もアジアアマのときと同様、牛丼店の朝定食で牛皿を食べた。石川より5センチ高い180センチの身長はまだ伸びている。ドライバーの飛距離を20ヤード伸ばして300ヤードにするため、体重も現在の75キロから80キロに増量中。「焼き肉王子」のような食べっぷりも、すべてはゴルフのためだった。
初日は石川と同スコアの68。それでも、ジュニア時代のようなライバル意識はない。「相手は賞金王。自分はアマの下っ端。勝ちたいより、学ぶことが多い」と謙虚に話す。この日も、石川には飛距離で10~20ヤード置いていかれ、ショットの精度の違いも身にしみた。「『うまくなりたい』との姿勢は勉強になる。自分もそうならないといけない」。最年少優勝を狙う石川とは違い、今大会の目標はベストアマ。まずは15日の2日目に予選突破を目指す。【田口潤】

