<男子ゴルフ:とおとうみ浜松オープン>◇3日目◇19日◇静岡・グランディ浜名湖GC(7054ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝2000万円)
ツアー3戦目の史上最速Vへ、新人の藤本佳則(22=フリー)が王手をかけた。首位で出ると5バーディー、1ボギーの68で回り、通算14アンダー202で3日間、首位を死守した。東北福祉大の先輩で交流も深い谷原秀人(33)が通算12アンダーで2位につけ、最終日は同組で激突する。尊敬するツアー通算9勝の先輩との真っ向勝負を制し、完全優勝を狙う。
抑えようとしても顔から笑みが消えなかった。ツアー3戦目で3日間、首位をキープした藤本は「気持ち良いですよ」と細い目を、さらに細くした。プロで自身初の最終組でのラウンド。緊張するはずが「リラックスしてラウンドできたのでびっくりした」。序盤の1、2番で連続バーディーを奪い、4番は池ポチャでボギーとしたが、後半も3バーディーを重ねるなど、崩れる雰囲気はなかった。
経験豊富なベテランキャディーに支えられた。ツアー通算16勝を誇る伊沢利光と長年コンビを組んできたベテランの前村直昭キャディー(43)に今年からバッグを担いでもらっている。ラウンド中も球の落下地点まで歩く時間は「ゴルフ以外のくだらない話をしています。直さんも明るくやるタイプなので、笑顔で楽しくやろうと。すごくやりやすい」。クラブ選択で迷った時、ラインの読みで悩んだ時、背中を押してくれる言葉をくれた前村キャディーに感謝した。
尊敬する11歳年上の大先輩、谷原が2打差の2位で追ってきた。今年3月の東北福祉大のオーストラリア合宿でも一緒にトレーニングした間柄。ゴルフではフェードボールの打ち方を学び、プライベートでも飲み会でかわいがってもらっている。ツアーデビューとなった先月の東建ホームメイト杯で7位に入ると、谷原は4位。お互いが好調だと知り「どちらかが先に優勝したらプレゼントを贈ろう」と競争する。
藤本
谷(原)さんは調子が良いので、ボクがちょっと良いゴルフをしても勝てない。やれるところまでやって優勝できれば、今までやってきたことは間違いなかったと確信に変わる。
胸を借りつつも、優勝を譲るつもりはない。【藤中栄二】
◆藤本佳則(ふじもと・よしのり)1989年(平元)10月25日、奈良県大和郡山市生まれ。矢田南小2年時の7歳から親族が経営する練習場でゴルフを始める。02、04年関西ジュニア優勝。東北高2、3年時には東北大会団体戦2連覇に貢献した後、東北福祉大に進学。08年関西アマ優勝。昨年はツアー3戦に出場し、サン・クロレラクラシック11位。趣味は貯金と格闘技チェック。家族は父雅彦さん(49)母るみさん(48)兄雅則さん(24)。165センチ、68キロ。

