スポーツ

トレセン完成、卓球界が柔道練習見学会

　日本卓球協会が五輪メダリスト練習見学会を計画していることが２６日、分かった。この日、東京・北区に、総事業費約３７５億円をかけたナショナルトレーニングセンター（ＮＴＣ）が完成。来年１月の運用開始を前に関係者に初公開された。卓球場は柔道場に隣接。これまで少なかったメダル量産競技との接点が生まれる。視察した日本卓球協会の前原正浩強化本部長（５４）は「練習を見せたり、話しかけさせたい。メダリストから何かを学んでほしい」と構想を明かした。

　柔道場とは休憩所を兼ねた共用スペースもある。さらに食堂など、ほかの競技関係者とも顔を合わせる機会が多い構造。卓球日本代表は北京五輪まで男子が約半年、女子が２～３カ月、ＮＴＣでの合宿を予定。利用頻度は随一だけに、前原本部長は「体操のメダリストに講演してもらったこともあるが、効果はそれ以上」と“生の声”が精神力強化につながることを期待。積極的な競技間交流で初の五輪メダルを狙う。

［2007年12月27日9時19分　紙面から］

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