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ハンドやり直し五輪予選日本開催決定

ハンドボール北京五輪アジア予選のやり直しが決まり、物思いにふける宮崎大輔
ハンドボール北京五輪アジア予選のやり直しが決まり、物思いにふける宮崎大輔

 日韓一発勝負で北京を勝ち取る! 中東寄りの判定でハンドボールの北京五輪男女アジア予選が前代未聞のやり直しになった問題で、10日、国際ハンドボール連盟(IHF)は1月下旬での東京開催を決めた。しかし、その約5時間後に、昨年9月のアジア予選に出場したクウェート、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東勢がボイコットを表明。男子は日本と韓国の一騎打ちとなる可能性が高まった。

 中東勢の強硬姿勢が、日本男子悲願の五輪出場に「追い風」となる可能性が出てきた。この日、IHFがやり直しアジア予選の東京開催を打診し、日本協会が「喜んで引き受ける」とメールを返信したわずか5時間後。クウェートの王族が牛耳るアジア連盟(AHF)のジヤブ常任理事(クウェート)は、クウェート、カタール、UAEの3カ国が不参加の方針であることを明らかにした。

 AHFはすでに、やり直し予選を開催したり参加する加盟国には制裁を加えると通達していた。同常任理事は「加盟国・地域には再予選への参加も開催も禁止しており、今後の成り行きを見て対応を協議する」と話した。AHFの規則によると、予選が成立するための参加国数は最少でも4。中東勢がボイコットすれば、男子は日韓だけの参加となり、規則上では成立しない。

 しかし今回の騒動の発端は、「中東の笛」と呼ばれる偏った判定にある。今回の東京での予選はIHF管理下で開催され、審判員などもアジア以外から派遣されるため、AHFの規則も適用されないという見方が一般的だ。IHFが中東勢に再考を促すために、予選の延期も考えられる。ただゴタゴタが続くと国際オリンピック委員会に対するハンドボールの印象は悪くなり、最悪、五輪競技から外される恐れも出てくる。協会関係者は「さすがにIHFがまたやり直しを振り出しに戻すことはないと思う」と話した。

 昨年の予選に出場していない国や地域には参加資格がなく、中東勢ボイコットのままやり直し予選実施となれば、男子の場合は日本と韓国の一騎打ちになる。10年ぐらい前までは、韓国の男子の強さはアジアで際立っていた。88年ソウル五輪では銀メダル。しかし、現在は力が衰え、最近では日本の1敗2引き分け。03年アテネ五輪予選、06年アジア大会予選では引き分け。昨年9月のアジア予選では敗退も善戦している。

 日本リーグには、韓国選手や指導者が多数おり、お互いに手の内を知り尽くしている。それでも、中東勢に悩まされず、対韓国戦の対策を練るだけでいいのは大きい。市原副会長は「韓国の方がまだ少し実力は上。しかし、日本との差はわずか。国内でやれば十分に戦える」と話した。

 五輪出場権を獲得すれば、男子は20年ぶり、女子は32年ぶりとなる。会場は、代々木第1体育館(東京)を25日から確保している。「ようやくフェアな状態で戦える。絶対に五輪を決めたい」(市原副会長)。日本ハンドボール史上、最大で最高の舞台が整う可能性が高まってきた。【吉松忠弘】

[2008年1月11日8時37分 紙面から]

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