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馬術法華津67歳で五輪切符「自分超え」を
- 北京五輪馬術団体に出場が確実になった法華津寛(共同)
日本史上、最高齢の五輪選手が誕生―。日本馬術連盟は7日、北京五輪の馬場馬術団体への出場が確実となったと発表した。日本のエースとして参加する66歳の法華津(ほけつ)寛(アバロン・ヒルサイドファーム)は、88年ソウル五輪馬術代表の63歳を上回る日本最高齢での出場になる。64年東京五輪は障害飛越で40位。44年ぶりの大舞台で、23歳だった「自分超え」を目標に掲げた。
法華津は、家族からのファクスと、日本馬術連盟からのメールで朗報を知った。拠点とするドイツ・アーヘンで1人、胸をなで下ろした。「ホッとしています」。1月31日の審査会で、手応えを得ていた。あれから7日。ニュージーランドが、この日の審査会で日本の成績を下回ったため、日本団体の北京五輪出場が確実になった。
3月に誕生日を迎えるため、五輪時は67歳。88年ソウル五輪馬術の井上喜久子さんの63歳を4歳上回る日本選手として最高齢になるが、これだけで満足していない。44年前、障害飛越で出場した時は、40位だった。「40位は下から何番目。私が望んでいるのは、もっと上です。幸せなことに、才能のある馬に出会った。なるべく上の方に行きたいです」と控えめながら、意欲を示した。
五輪本番で、馬術競技は香港で行われる。競馬場が馬術用に改装される。通常、馬術が開催されない猛暑の時期で「暑さと湿度、気候が問題です。(馬は)運動をやりすぎると疲れてしまう。体調管理が難しい。僕も暑いのは好きじゃない」と話す。一方、強豪の欧州勢も経験のない土地と時期だけに、馬に乗り始めてから50年以上の経験と勘が生きる可能性は十分ある。
[2008年2月8日9時0分 紙面から]
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