<コラム・熱闘スプラトゥーン甲子園/関東地区大会DAY1>

人気ゲーム「スプラトゥーン」を通して将来の夢を見つけ、仲間をつくった東大院生に出会いました。

3、4日に千葉の幕張メッセで行われた「第4回スプラトゥーン甲子園・関東地区大会」を取材しました。試合は4対4のチーム戦で行われます。選手たちは人間に変身するイカのキャラクターを操作。特定のステージで黄色と青のチームカラーのペンキを塗り合い、一定時間内に塗った面積を競います。

勝敗の鍵はチームワーク。前衛と後衛の役割分担や連携、チームとしての信頼関係が重要になるそうです。

仲間との関係性の重要さを体現したチームがいました。初日に出場した「こちら偏差値Xパワー9999.9」が、3年目の出場で初の準優勝に輝きました。リーダーで東大院生の「まけトピア」選手は「このメンバーだからこそ続けてこられました」と振り返ります。

3年前。全国大会の出場を目指して、今回のメンバーの「ニローラモ」「キンメモドキ」「ふりゃ」選手とSNS上で出会いました。当時は全員が大学生でしたが、現在は2人が社会人として活躍。生活時間帯が異なる中でも、予定を立て、週末を中心にチーム練習の時間を確保してきました。

好きなゲームをきっかけに集まり、練習するうちに、お互いの関係性が深まっていったそうです。ニローラモ選手は「練習をした後に、みんなで『あの動きが良くなかった、次はこうしよう』と話し合うのが楽しい」と説明してくれました。社会人のキンメモドキ、ふりゃ選手も「みんなと練習したくて平日の仕事を頑張った」と口をそろえます。

楽しいのはゲームそのものというよりも、ゲームを通じた仲間とのコミュニケーション。東大院生のまけトピア選手は「大学よりも、スプラトゥーンでできた友達の方が多いです」と笑います。その様子は、部活動の練習を終えた後、部室に集まり話し込む学生の姿と重なります。

将来の夢も生まれたそうです。チーム名の通り、まけトピア選手は国内の最高学府で人工知能の研究に没頭しています。「まるで人間を相手にしているように感じられる、ゲームのAIをつくりたいんです。大学に入った時は考えていなかった。これは仲間と練習する中で明確になったこと。スプラトゥーンのおかげです」と力を込めました。

チームは決勝戦で敗退。あと1歩くで全国大会出場はかないませんでしたが、表彰式後に準優勝の賞状を手渡されると、4人全員で大事そうに抱えました。【M】