今秋ドラフト1位候補の履正社・寺島成輝投手(3年)が圧巻の投球で、昨夏大阪準優勝の大体大浪商を完封し、8強入りを決めた。

 強敵相手の決戦で緊張感を高め、2回は3者連続三振。2-0の9回は先頭打者の安打と四球から2死二、三塁のピンチを迎えたが、1回戦で1試合2本塁打の田村将大外野手(3年)を中飛に打ち取り、マウンドで両腕を突き上げた。

 日米12球団32人の編成担当が集結した目の前で、直球は9回に自己最速の149キロをマーク。常々、相手が直球とわかっても打たれない直球を投げることを理想としてきたが「少しずつその理想に近づいてきました」と、3安打13奪三振の完封勝利に手応えも十分だった。