履正社が7回コールドで8強に進出した。同点に追い付いた4回に「1番・遊撃」の矢野塁内野手(1年)が決勝の2ラン本塁打を放った。
先発した最速147キロ右腕の高木大希投手(2年)は、7回を1人で投げきり、立ち上がりの2失点以外はきっちりと抑えた。1点を追う4回には、右適時三塁打で同点とするなどバットでも貢献した。
「やっぱり、相手もだいぶ強かったんで、力で押すっていうよりかは、ローボール(低め)を意識した」。中盤からは修正力を見せ、結果につなげた。「そんなにバテるタイプではない。家では、横になったり、長風呂でリフレッシュしています」とタフさが自慢だ。
今夏の甲子園では、背番号11としてマウンドに上がった。「やっぱり増田(壮)さん、福田(幸之介)さんというダブルエースが頼もしかったですけど、新チームになって、頼る人がいなくなって」。そんな新エースは「自分がやらないといけない」と、背番号1として自分自身を奮い立たせた。
「とりあえず最少失点で、バッター陣は、かなり打力はあるので、そこを信じてしっかりと抑えていきたい」。新背番号1が引っ張り、3大会連続の聖地行きを狙う。【中島麗】