武相が7回コールドで平塚学園を破り、15年ぶりの4強入りを決めた。歓喜に沸く選手たちを前に、豊田圭史監督(42)は「(4回戦後からの)この4日間、平塚学園さんの映像を何度も見て、選手に伝えた。選手がそれを徹底してくれた」と、たたえた。先発の坂本真晟投手(2年)は真っすぐに、カーブ、チェンジアップで7回を2安打無失点。打線は11安打に犠打を絡める手堅い野球で7得点。投打がかみ合った。

1つでも先へ。坂本の思いのこもった投球が、打線に流れを呼び込んだ。今夏、県大会では3回戦で先発するも(対川和)、4回1/3を投げ8安打4失点で降板。試合は延長10回タイブレークで敗戦した。「3年生に本当に申し訳なくて。自分たちの代でどうしても勝ち上がって恩返しをしたかった。そのためにも、自分がもう1回頑張らないといけないと思ったんです」。秋に向け、技術だけでなく私生活から見直し人間性も磨いた。「自分が変わらなきゃ、と思って」と、苦しい練習にも歯を食いしばった。この試合も「どんな相手にも、チャレンジャー精神で全力でぶつかる」と、真っ向勝負。頼れるエースとして、胸を張った。

次戦は、現在県内42連勝中の横浜だ。豊田監督は「村田監督が作っているチームは隙がなくいいチーム。自分たちの力試し。なんとか1点でもリードして絶対勝つっていう思いを持って試合に臨みます」と、力を込める。秋の武相、その勢いは止まらない。