秋田

＜秋田のランキング＞

　旧名・秋田経法大付、明桜が３１ポイント（Ｐ）でトップとなった。過去５年は１３勝止まりも秋準優勝、春優勝でポイントを稼いだ。校名が変わって２年目の夏。優勝を狙ってくるはずだ。２位の大曲工は秋の優勝校。３位の秋田南は秋４強、春準優勝と安定した強さを誇り、春夏通じて初の甲子園出場を目指す。４位の秋田、５位の金足農、６位の秋田商、能代、本荘は甲子園でもおなじみの学校。９位の秋田中央は、秋田市立時代に４度優勝。春４強の実力で３４年ぶりの夏の甲子園の出場なるか。

※ポイントの出し方＝過去５年間の夏の地方大会勝利数に、昨秋、今春の県大会の成績をポイント化して加える。秋春ともに優勝（１０）準優勝（８）４強（５）８強（２）１６強（１）で換算。なおセンバツ出場校には春の成績に関わらず一律１０ポイントを加えた。

＜小関順二の注目選手＞

　明桜の４番・鈴木雄大がいい。春の東北大会では東北の２番手・川股弘樹からレフトスタンド越えのホームラン。さらにドラフト候補の左腕・萩野裕輔からは、１４１キロのストレートを左中間フェンス下部に直接ぶち当てる三塁打を放つという大暴れ。早い始動や大きすぎる足上げは安定して打つ阻害要因だが、長所が上回れば高校時代は短所をあげつらう必要はない。おおらかに名前の通り「雄大」にバットを振っている今の鈴木には素直に脱帽したい。大曲工の背番号「１０」藤原利樹は最速１４０キロの快速球で注目される存在。さらに高校野球ファンが注目するのが無名校・合川の速球投手、小林直哉。専門誌に逸材ぶりが紹介されるが、上位進出できないチーム事情もあり、地元のファンしか見ることができない“イリオモテヤマネコ”的状況に置かれている（今春も１回戦で秋田に２−３で敗退）。興味ある人は早い段階で見ることをお勧めする。（スポーツライター）