青森

＜青森のランキング＞

　青森山田が４９ポイント（Ｐ）という高いポイントをマークした。５年間で４度優勝し２９勝。秋春も優勝し、ライバルの光星学院に２２Ｐ差を付けた。光星学院としては巻き返しを狙いたいところ。春４強でチーム力は上がっているとみた。３位に八戸工大一が入り４位には県立の八戸西。１９７５年創立、２００１年にスポーツ科学科が設置された。春は準優勝し東北大会にも出場。公立の雄として私学３強に立ち向かう。５位は進学校の青森、７位には五所川原農林。１９６９年夏全国準優勝の古豪・三沢は１２Ｐで１２位だった。

※ポイントの出し方＝過去５年間の夏の地方大会勝利数に、昨秋、今春の県大会の成績をポイント化して加える。秋春ともに優勝（１０）準優勝（８）４強（５）８強（２）１６強（１）で換算。なおセンバツ出場校には春の成績に関わらず一律１０ポイントを加えた。

＜青森＞

　青森山田、光星学院の２強に好選手が揃っている。青森山田は、はっきり言って打撃のチーム。とくに主将の長谷川秀輝二塁手は昨年も三塁手として甲子園に出場し、聖光学院戦で２安打を放つなど活躍。春の東北大会、秋田南戦では第１打席で三塁打を放ち、三塁到達は１１・８５秒。ボールの下にバットを入れる技術など、東北屈指のテクニシャンであることは間違いない。２年生の佐治巧麻三塁手、４番の斎藤樹伸一塁手の左打席からの好打・強打にも注目が集まりそうだ。光星学院では２年生エース・下沖勇樹が何と言っても目立つ。これまでの最速は１４６キロ。スリークォーターにありがちな左肩の早い開きは気になるが、１１７キロくらいのチェンジアップのキレが素晴らしく、ストレートとの緩急は強力な武器。３年の左腕・本間康司も早くから評判になっていた本格派で、青森山田の５連覇を阻止するタレントは揃っている。打撃陣を引っ張るのは青森山田同様、主将で二塁の柴田憲二。１８４センチの長身だが、体に頼ったバッティングをせず、ゆっくりステップを出してボールを手元まで呼び込もうというスタイル。東北大会の酒田南戦で放ったレフトスタンド一直線のホー ムランに、彼の素材の良さが集約されていた。（スポーツライター）