岐阜

＜岐阜のランキング＞

　１位の県岐阜商から４位の土岐商まで大きな差はない。さらに第２グループには大垣日大、岐阜総合、岐阜城北が５位で並ぶ。この７校の中ではやはり１位の県岐阜商の安定感が抜群。２０勝はトップ、秋４強、春優勝と今夏も優勝校の筆頭で間違いない。大垣日大は昨年春夏連続で甲子園出場。岐阜総合は岐阜西工と岐阜第一女子が合併し、１９９７年に開校した県立校。今秋ドラフト１位候補、東洋大・大野捕手の母校でもある。岐阜城北も岐阜三田と岐阜藍川が合併し２００４年にできた県立校。０６年春のセンバツで４強入り。今年はドラフト１位候補の好投手がいるだけに、優勝を狙っている。

※ポイントの出し方＝過去５年間の夏の地方大会勝利数に、昨秋、今春の県大会の成績をポイント化して加える。秋春ともに優勝（１０）準優勝（８）４強（５）８強（２）１６強（１）で換算。なおセンバツ出場校には春の成績に関わらず一律１０ポイントを加えた。

＜小関順二の注目選手＞

　春の大会はまったく登板せず、夏に備えてきたのがドラフト１巡候補、岐阜城北の伊藤準規。これまでのストレートの最速は１４７キロ。さらにチェンジアップ、ツーシーム、フォークボールなど多彩な変化球を操る一面もあり、一本調子にならないピッチングスタイルは高く評価されている。順当なら岐阜城北と３回戦で当たる市岐阜商には２年生スラッガー・杉島隆文外野手が注目の的。東海大会の愛知啓成戦では本塁打が出ればサイクル安打という猛打ぶり。ボールをしっかり上からたたく形があり、ただの力持ちタイプでないところが将来性を証明している。名将・阪口慶三監督が率いる大垣日大には東海地区を代表する好捕手・上村卓哉がいる。昨年のセンバツでは積極的な二塁けん制球が目立ち、実戦的な強肩を披露。中学野球のスーパースター・広瀬直人捕手が入部しても、ホームベースを死守するのは俺だと言わんばかりに、広瀬を一塁に追いやるほどの迫力。今年の岐阜には面白い選手が多い。（スポーツライター）/p>