香川

＜香川ランキング＞

　トップはここ５年間で２度優勝の香川西。秋４強、春優勝を果たし２８ポイント（Ｐ）を稼いだ。２位の寒川はまだ甲子園出場経験がない。それでも１３勝を挙げ、秋優勝、春も１６強。悲願の甲子園へ勝負だ。３位はおなじみの尽誠学園が入った。１５勝はトップで昨夏に続く甲子園を狙う。古豪高松商は４位に食い込んできた。秋春ともにベスト８入りしており、復活が期待される。１９９５年センバツで優勝した観音寺中央は５勝５敗、秋１６強の６Ｐでランク入りを逃した。

※ポイントの出し方＝過去５年間の夏の地方大会勝利数に、昨秋、今春の県大会の成績をポイント化して加える。秋春ともに優勝（１０）準優勝（８）４強（５）８強（２）１６強（１）で換算。なおセンバツ出場校には春の成績に関わらず一律１０ポイントを加えた。

＜小関順二の注目選手＞

　県内の有力校を指揮してきた闘将・宮武学監督率いる寒川のエースが馬詰大毅。制球を乱して崩れることがあるが、１４０キロに迫るストレートやカーブのキレのよさには県内屈指の定評がある。ストレートの速さなら最速１４１キロを記録している尽誠学園の森崇がＮＯ・１。さらに１８７センチから投げおろす角度十分の投球で注目される観音寺中央・白井瑞樹もこれから話題になってくる１人だ。名門・高松商にも楽しみな投手がいる。昨夏、専門誌が「１３０キロ台後半を出す」と紹介した辰亥央将だ。ストレートの速さは厳密には１３６キロ程度だが、戦前のヒーロー、宮武三郎（元阪急）、水原茂（元巨人監督など）を輩出した伝統校だけに、辰亥の活躍で古豪復活となれば、それは同時に野球王国・香川の復活に波及する可能性がある。（スポーツライター）