長野

＜長野ランキング＞

　センバツに長野日大と丸子修学館がアベック出場したが、この２校に佐久長聖と松商学園を加えた４強となっている。４強の中で夏に強いのは４位の松商学園か。２度の優勝を誇り２２勝はトップ。秋春はともに８強止まりだが、夏は侮れない。５位の諏訪清陵は県立の進学校。春４強で夏を狙える位置にいる。同じく５位の創造学園大付も圏内か。１１位の東海大三は過去５年で５勝ながら、春準優勝。プロ注目の好投手がいるだけに、優勝の可能性もある。

※ポイントの出し方＝過去５年間の夏の地方大会勝利数に、昨秋、今春の県大会の成績をポイント化して加える。秋春ともに優勝（１０）準優勝（８）４強（５）８強（２）１６強（１）で換算。なおセンバツ出場校には春の成績に関わらず一律１０ポイントを加えた。

＜小関順二の注目選手＞

　東海大三のエース・甲斐拓哉は全国ＮＯ・１の速球投手と言っていい。中学３年時に出場した全国大会・ジャイアンツカップで記録した１４１キロばかり取り上げられてきたが、今春の長野大会では連投になった２回戦で最速１５２キロをマーク。さらに、最終回には１５０キロを３球記録するという猛烈ぶり。センバツ出場校の長野日大のエース・上村圭佑は反対に打者を打ち取る技で対抗する。投球だけでなく一塁けん制、二塁けん制のうまさはセンバツで証明済み。野球センスの高さはこういう面にこそ表れる。同校の３番・伊藤剛三塁手（２年）の好打もチームをセンバツ８強に導いた要因。投打の柱が確立された安定感は東海大三を上回っている。松商学園のエース林哲也は１４０キロを超えるストレートで注目を集める。センバツ出場校の丸子修学館では甲子園でも目立った春原ケンジ外野手の強打が見もの。（スポーツライター）