北埼玉

＜北埼玉のランキング＞

　花咲徳栄が２９ポイント（Ｐ）でトップに立った。１９勝は春日部共栄の１８勝を１勝押さえ１位、そして秋の優勝が決め手となった。２位昌平は杉戸町にある私立校。１７勝を挙げ秋４強。甲子園初出場なるか。３位は名門・春日部共栄。ライバル浦和学院とは別地区となった今回は何としても優勝して甲子園で大暴れしたいところだ。そしてこの春日部共栄に２Ｐ差の４位が県立の春日部東。１６勝を挙げ、秋春ともに１６強。過去２００１年夏、２００６年春に準優勝の実績があり、甲子園初出場を目指す。

※ポイントの出し方＝過去５年間の夏の地方大会勝利数に、昨秋、今春の県大会の成績をポイント化して加える。秋春ともに優勝（１０）準優勝（８）４強（５）８強（２）１６強（１）で換算。なおセンバツ出場校には春の成績に関わらず一律１０ポイントを加えた。

＜小関順二の注目選手＞

　花咲徳栄のエース・大久保匠は１４０キロに迫るストレートが持ち味の右腕だ。昨年まではヒジの立ちが緩く「アーム式」の一歩手前にいたので、その修正ができているかどうかが今夏のカギになりそう。また昌平の左腕・小室和弘には「１４０キロを超える速球派左腕」という形容が付いて回るが、キレのいい直曲球で内外角を突く技巧のほうに大きく育つ可能性を感じる。たとえて言えば武田勝（日本ハム）のような左腕スリークォーター。今夏はその可能性を再度確認したい。東京成徳大深谷には２人の本格派右腕が揃う。１年時からストレート主体のピッチングで評判を取ってきた伊佐山裕紀と、浦和学院からの転入のため公式戦で投げるのが今年からという石原京介だ。ともに球速、肉体的スケールが同等で、ライバルとしてしのぎを削るには格好の相手。強豪校は序盤で当たりたくない相手だろう。本庄一のブラジル留学生コンビ、奥田ペドロ遊撃手と伊藤ディエゴ投手にも多くの注目が集まっている。（スポーツライター）