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大分雄城台対日田林工　９年ぶり４度目の優勝を決めた日田林工の太田尾は捕手三浦と抱う（撮影：藤尾明華）

日田林工Ｖへの足跡
２回戦	2－1	鶴崎工
３回戦	2－1	佐伯豊南
準々決勝	4－2	国東
準決勝	6－5	柳ケ浦
決勝	11－2	大分雄城台

＜高校野球大分大会：日田林工１１－２大分雄城台＞◇７月２０日◇決勝

　日田林工が、８回２死から甲子園をたぐり寄せた。走者なしから１四球をはさみ５本の安打を連ねて３点を追加。なおも２死一、三塁から４番末次群（３年）のダメ押し３ランが飛び出した。末次は「３番のところで終わると思っていたんですよ。僕も続かないわけには」。２死から全１１点を奪う猛打をしめくくった主砲は、一塁ベース手前で高らかに右手人さし指を突き上げた。

　末次は投げてもチームを引っ張った。中学時代に全国準優勝投手の経験を持つエースは７回途中まで２失点。２点差に詰め寄られ、なお２死二、三塁のピンチを招くと、ここは太田尾郁弥（３年）が踏ん張った。打者７人をパーフェクトに抑えた。佐藤衆二監督（５５）は「１番大事なところで仕事をしてくれたが、投手陣の粘り勝ちだった」と、５試合すべて必勝リレーを決めた２投手をたたえた。

　［2008年7月21日　紙面から］

◆県立日田林工　１９０１年（明３４）に県立農林学校として創立。５３年（昭２８）から現校名となる。林業、林産工学、機械、電気、建築、土木の６科があり、生徒数は６９３人（女子７９人）。野球部は４９年（昭２４）に創部。甲子園に過去夏３度、春２度出場。７６年（昭５１）春にベスト４。夏はいずれも３回戦まで勝ち上がっている。部員数は７９人。野球部ＯＢに源五郎丸洋（元阪神）樋口龍美（元中日）らがいる。所在地は大分県日田市吹上町３０。中尾隆校長。