岡山

＜岡山ランキング＞

　ずば抜けたポイントを稼いだチームは不在だが、全国レベルの強豪が上位に並んだ。１位は岡山理大付とセンバツ出場の興譲館が並んだ。３位に関西。ここ５年間では１位の２０勝を挙げているが秋、春は上位進出を果たせなかった。夏の大会での巻き返しに期待。４位は日本代表・星野監督の母校、倉敷商。５位に共生が入った。１９９６年に共学となった学校で野球部の歴史は浅いが、秋準優勝、春８強と着実に力をつけている。８位の倉敷、１３位の金光学園も近年躍進が目立つ。戦国・岡山といっていい状況だ。

※ポイントの出し方＝過去５年間の夏の地方大会勝利数に、昨秋、今春の県大会の成績をポイント化して加える。秋春ともに優勝（１０）準優勝（８）４強（５）８強（２）１６強（１）で換算。なおセンバツ出場校には春の成績に関わらず一律１０ポイントを加えた。

＜小関順二の注目選手＞

　２年連続して好投手を輩出してきた倉敷が今年も大型投手を擁し、夏の制覇を目指している。その大型投手とは左腕の宮本武文。シニア時代から名前が知られており、鳴り物入りで入学。２年まではもたついたが、３年になり盤石の本格派に成長した。同エリアで張り合う倉敷商にも岡大海という大型右腕がいる。ストレートの最速は宮本より５キロ程度遅い１４１キロだが、昨夏、明徳義塾を練習試合とはいえ完封に斬って取った迫力は宮本に負けていない。野手は好選手タイプが揃った。投手としても注目される興譲館・酒井佑輔はセンバツで任された「１番左翼」が適任。同校の遊撃手・菅原健太郎ともども勝負強さをアピールしている。運動能力の高さに定評があるのが共生の洪碩基と勝田大輝の二遊間コンビ。岡山理大付の高田知季遊撃手も含め、内野に好素材が揃っているのが今年の岡山の特徴である。（スポーツライター）