西兵庫

＜西兵庫のランキング＞

　センバツ出場の東洋大姫路が４０ポイント（Ｐ）でトップ。過去５年で２０勝、秋は県大会を制し、近畿大会も優勝。センバツでも実力を発揮し、狙うは全国制覇か。東洋大姫路に立ち向かうのが春優勝の社だ。２００４年にセンバツに出場したが、夏の甲子園の土は踏んでいない。体育科のある県立高校で、初優勝を狙う。３位は過去２１勝の姫路工。夏の強さには定評がある。４位は淡路島の洲本。秋１６強、春８強でチーム力が上がってきた。このほかに５チームが１０勝以上挙げている。明石、明石南の明石勢も久々に甲子園を狙いたいところだ。

※ポイントの出し方＝過去５年間の夏の地方大会勝利数に、昨秋、今春の県大会の成績をポイント化して加える。秋春ともに優勝（１０）準優勝（８）４強（５）８強（２）１６強（１）で換算。なおセンバツ出場校には春の成績に関わらず一律１０ポイントを加えた。

＜小関順二の注目選手」＞

　センバツ４強の東洋大姫路にタレントがずらりと揃う。エース佐藤翔太は１４０キロ台中盤のストレートを持ちながらそれに頼らず、スライダー、チェンジアップなど精度の高い変化球を交えたピッチングに特徴がある。野手陣も凄い。的埜敬太捕手、亀井優輝一塁手、藤井史弥遊撃手、松葉貴大外野手、福永享平外野手（２年）はいずれも高校球界を代表する顔。これらが一丸となってぶつかってくるのだから他校にとっては脅威以外の何物でもない。個人技で対抗しようとするのが日生学園三の大型右腕・山林芳則。見ようとすれば既に敗退していて見られないという幻の本格派だが、上位校ほど最速１４５キロのストレートには恐れを感じ、早い段階で対戦したくないと思っているだろう。（スポーツライター）