福島 優勝記事
エース横山で聖光学院V3/福島大会
- 校歌を歌い終え3連覇の喜びを爆発させる聖光学院ナイン
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聖光学院Vへの足跡 2回戦 5-1 双葉翔陽 3回戦 6-1 福島東 4回戦 9-2 田村 準々決勝 5-1 学法福島 準決勝 3-0 光南 決勝 5-3 東日本国際大昌平
<福島大会:聖光学院5−3東日本国際大昌平>◇7月25日◇決勝
聖光学院が5-3で東日本国際大昌平を振り切り、昨夏から県内公式戦26連勝で3年連続6度目の甲子園出場を決めた。初戦から6連投のエース横山貴明(3年)に今大会初めて自責点がついたものの、11安打3失点で準々決勝から3連続完投勝利。打ってはゲームキャプテンの3番田村勝歩(3年)の3試合連続決勝打などで、県記録に並ぶ史上4校目の3連覇を達成した。
苦しんだ分だけ、喜びも倍増した。9回表2死満塁のピンチ。相手打者の打球が、横山の左手首を直撃した。抜けたか-と思われた打球を斉藤晃平二塁手(3年)が処理し一塁へ送球。緊張続きの熱戦に終止符を打った。斎藤智也監督(46)は「初戦から厳しい展開でしたが、本当によくやってくれました」と日焼けした顔に涙を浮かべた。
エース横山が大車輪の活躍だ。初戦のロングリリーフから6連投でチームの全白星を1人で挙げた。昨夏の甲子園準々決勝では1-15で横浜に惨敗。3番手で登板した横山は「バッティングがすごかった」と全国レベルの打線を意識した投球術を磨いてきた。
だが、力で抑えようとした6月の東北大会準決勝でも、仙台育英に1-9の7回コールド負け。その後、楽天岩隈の投球フォームを参考にテークバックまで力を抜く投球術を会得。球速も球威も増し、相手打者のタイミングを狂わすコツも覚えた。
大会前には、斎藤監督に「甲子園に行かなければプロはないぞ」とハッパをかけられ発奮。5回に、準決勝まで続けていた防御率0点が崩れたが「気にしていません。プロを目指しているので甲子園でアピールしたい」と意欲を見せた。
田村も横浜戦を契機に、毎晩300本の素振りで打撃を磨き、今大会22打数11安打9打点でチームを引っ張った。昨春センバツを含め自身3度目の甲子園出場になる田村は「勝負はこれから。全国制覇のために自分の力を出し切りたい」と闘志を燃やした。
昨夏から県内無敗。部員116人の大所帯だが「補欠はいない」(斎藤監督)というピラミッド型の3班態勢で、黄金期を築き上げた。夏甲子園では出場4大会連続初戦突破中の斎藤監督は「数パーセントでも力を上げて8強の壁を破りたい」と大舞台を見据えた。【佐々木雄高】
[2009年7月25日 紙面から]
◆聖光学院 1962年(昭37)聖光学院工業高校として創立の私立校。77年現校名に改称。79年男女共学になる。生徒数は608人(女子116人)。野球部は創立と同時に創部され、甲子園は夏5度、春2度出場。柔道、ハンドボール部などが全国レベル。所在地は福島県伊達市六角3。新井秀校長。
福島大会
優勝 | 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表校 |
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聖光学院 (3年連続6度目) |
89校 (前年比-2) |
ダウンロード[PDF] | 聖光学院 | 聖光学院 |
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