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茨城 優勝記事

木内常総が茨城戦後初の4連覇/茨城大会

甲子園出場を決めた常総学院ナインは木内監督を胴上げする(撮影・柴田隆二)
甲子園出場を決めた常総学院ナインは木内監督を胴上げする(撮影・柴田隆二)
常総学院Vへの足跡
2回戦 7-2 日立一
3回戦 8-1 那珂
4回戦 8-3 水戸商
準々決勝 3-1 太田一
準決勝 5-2 土浦日大
決勝 3-2 水戸桜ノ牧

<茨城大会:常総学院3-2水戸桜ノ牧>◇7月29日◇水戸市民球場

 常総学院が水戸桜ノ牧を3-2で破り、戦後初の茨城大会4連覇を成し遂げた。優勝目前の9回表、エース小熊陽太郎(3年)が1死から3連打を浴びた。1点差まで迫られたが、木内幸男監督(78)の信頼は揺らがなかった。「あれよりいい投手はいない。打たれても代えられない。努力しているもの」。小熊が得意のシンカーで最後の打者を左飛に打ち取ると、木内監督は3度宙に舞った。

 木内監督にとって小熊は「手づくりの楽しみ」を感じさせる投手だ。高校2年までは捕手。一から投球を教え込み、エースまで育て上げた。4年ほど野球を離れた間、野菜づくりを始めた。貸家を取り壊してつくった畑は家2軒分の広さ。キュウリ、ナス、トウモロコシ、枝豆などを栽培し「買うより高いけど、できたものはうれしい」。愛情をかけて育てる喜びは、野球も野菜も一緒。「木内菜園」の最高傑作小熊が、優勝という最高の果実をもたらしてくれた。

 小熊も名将の期待にこたえるべく、成長への努力を惜しまなかった。「監督さんがいなかったら今の自分はないんで」。全身の力を振り絞って投げた。優勝を決めた瞬間、ひざから崩れ落ちたほどだった。ピンチを迎えるたび、マウンドの後ろに「4連覇」の文字を書き直していた。

 木内監督は4月9日、妻千代子さん(享年78)を亡くした。野球に打ち込み、家事や子育て一切を任せていただけに「これで罪滅ぼしができたと思います」。甲子園出場で手向けの白星を積み重ねる。

 [2009年7月30日 紙面から]

常総学院 1983年(昭58)創立の私立校。特進選抜、特進、自由選択進学、強化部の4コースがあり、生徒数は1758人(うち女子769人)。甲子園は春6回、夏13回目の出場。春は01年、夏は03年に優勝。主なOBは横浜仁志敏久、日ハム金子誠ら。所在地は茨城県土浦市中村西根1010。原田敏和校長。


茨城大会

優勝 参加校 組み合わせ表 春季大会優勝校 昨夏代表校
常総学院
(4年連続13度目)
104校
(前年比-2)
ダウンロード[PDF] 常総学院 常総学院


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