長崎 優勝記事
金城監督…涙、長崎日大V/長崎大会
- 優勝を決め、歓喜を爆発させる長崎日大ナイン(撮影・倉成孝史)
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長崎日大Vへの足跡 1回戦 24-0 富江 2回戦 3-2 壱岐商 3回戦 5-0 大村 準々決勝 3-1 清峰 準決勝 3-2 瓊浦 決勝 7-4 創成館
<高校野球長崎大会:長崎日大7-4創成館>◇27日◇決勝
長崎日大が創成館を7-4で下し、2年ぶり8度目の優勝を飾った。初出場を狙う創成館に対し、準々決勝でセンバツ優勝の清峰を破ったチームは、初回に4点を先制するなど7得点。エース大瀬良大地(3年)が4失点で完投し、4強入りした07年以来の甲子園切符を手にした。
鬼の目から、涙がこぼれた。優勝決定直後のインタビュー。金城孝夫監督(55)は「もう1度、守りと精神面を鍛えなおさなければ、全国で勝つのは難しい」と険しい表情で話した。07年優勝時にも、歓声を上げるナインに「浮かれてちゃダメだ」と一喝した。しかし、今回は、その後が違った。「半年間グラウンドを空けてしまった…。迷惑をかけてしまった子供たちが、頑張ってくれたことをうれしく思います」。声は震え、涙がほおをつたった。
新チームの指導を開始したのが、1月中旬だった。部内暴力で昨年7月17日から6カ月間の謹慎処分。グラウンドに立てず、チームづくりは遅れた。秋季大会は2回戦敗退。しかし、逆境で中村幸之助主将(3年)を中心に、3年生がまとまった。「技術的には不器用な選手が多いけど、みんな性格がいい。おもしろい野球ができるんじゃないか」。復帰時、金城監督はそう感じたという。
準々決勝でセンバツ覇者の清峰を破った。エース大瀬良大地(3年)の好投もあり3-1。「今度はお前たちが、清峰と一緒で注目される。何を言われても謙虚でいろ」と選手に命じた。サインなどを求められても、大瀬良らは「監督にベンチを外されるので」と丁寧に頭を下げ断った。
この日はジワジワ詰め寄られる苦しい展開にも、ナインは地に足をつけた戦いで逃げ切った。「今村を倒したチームとして見られるかもしれないけど、甲子園でも自分たちの野球をやって勝ちたいです」と大瀬良。甲子園4強を果たした07年のチームを超えてみせるつもりだ。【倉成孝史】
[2009年7月28日 紙面から]
◆私立長崎日大 1967年(昭42)創立。普通科、デザイン美術科があり生徒数は1341人(女子は620人)。野球部も67年創部で部員80人。甲子園は春2回出場、夏は8度目。07年夏は8強入り。OBに野原将志(阪神)中村隼人(元巨人)ら。サッカー部も全国レベルで元日本代表MF森保一はOB。所在地は長崎県諫早市貝津町1555。力野孝典校長。
長崎大会
優勝 | 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表校 |
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長崎日大 (2年ぶり8度目) |
61校 (前年比±0) |
ダウンロード[PDF] | 波佐見 | 清峰 |
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