沖縄 優勝記事
興南甲子園!島袋春のリベンジ/沖縄大会
- 夏の甲子園出場を決め、抱き合って喜ぶ興南ナイン(共同)
-
興南Vへの足跡 2回戦 2-0 美里 3回戦 4-0 首里 準々決勝 3-0 浦添工 準決勝 5-4 八重山商工 決勝 4-2 中部商
<高校野球沖縄大会:興南4-2中部商>◇7月19日◇決勝
今春のセンバツにも出場した興南が甲子園一番乗りを果たした。決勝で中部商を4-2で破り、2年ぶり8度目の出場を決めた。エース島袋洋奨投手(2年)は3回途中から登板して反撃をかわした。
日焼けした興南・島袋の顔がほころんだ。「夏の甲子園は暑いと聞いているので、しっかり調整します」。ようやく手に入れた夏の甲子園切符。念願のリベンジの舞台がやってきた。
大事な1戦でエースの存在感を示した。この夏初めてベンチスタートとなったが、3回無死満塁で早々と出番が来た。右飛で1死を取ると、後は2者連続三振に取った。この夏最多の8安打されたが、最少失点に抑えた。4回無死三塁、8回1点を失った後の1死満塁でも三振を奪い、相手打線の勢いを止めた。我喜屋優監督(59)は「三振を取って欲しいところで取れる投手」と感心する。島袋は「落ち着いているように見えますか。そうでもないんです」と照れた。
センバツは「いい思い出がない」と言う。10回を投げ19三振を奪いながら初戦敗退。三振よりも自分のバント処理のミスから失点したことが悔しかった。母美由紀さん(46)は「家では何も言いませんでしたけど失敗を気にしていたようでした」と話す。センバツ後は走者を一塁に置いてバント処理を繰り返した。この日は8回無死一、二塁の場面で投ゴロを捕ると迷わず二塁へ送球しアウトを取った。「あそこで島袋君にやられたのが痛かった」と中部商の盛根一美監督(56)に言わしめた。
夏こそ甲子園で勝利を挙げてみせる。「センバツの負けと九州大会の負けがあったから、勝ちへの貪欲(どんよく)な気持ちが強くなりました」。センバツで悲劇の主人公となったエースが、この夏は本当のヒーローになる。【前田泰子】
[2009年7月20日9時3分 紙面から]
◆興南 1962年(昭37)私立興南学園として創立され。普通科のみで生徒数は875人(女子は268人)。野球部は創立と同時に創部。甲子園には、過去春3度、夏7度出場し、68年夏は4強入りした。部員数は131人。野球部OBに仲田幸司(元阪神)、デニー友利(元中日)がいる。所在地は沖縄県那覇市古島1の7の1。久貝宮一校長。
沖縄大会
優勝 | 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表校 |
---|---|---|---|---|
興南 (2年ぶり8度目) |
63校 | ダウンロード[PDF] | 中部商 | 浦添商 |
- 肩マーク規定抵触?佐渡から島消えた [27日08:21]
- 甲子園歴史館でセンバツ特集展 [24日15:42]
- 北海・玉熊 監督信頼「佑特権」 [23日12:32]
- 北海 浜松合宿帰道「走攻守」手応え [22日11:25]
- 静清・南フェースガードで練習復帰 [18日11:40]