埼玉 優勝記事
聖望学園雪辱V6年ぶり3度目/埼玉大会
- 優勝し喜ぶ聖望学園ナイン(撮影・鈴木正人)
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聖望学園Vへの足跡 2回戦 3-2 昌平 3回戦 8-0 浦和北 4回戦 9-2 羽生一 5回戦 4-3 浦和学院 準々決勝 4-3 本庄一 準決勝 3-1 春日部東 決勝 3-2 埼玉栄
<埼玉大会:聖望学園3-2埼玉栄>◇7月29日◇県営大宮球場
聖望学園は埼玉栄を3-2で破り3度目の夏甲子園を決めた。エース佐藤勇吾投手(3年)が笑顔でつかんだ6年ぶりの優勝だった。ピンチを迎えても、カウントを悪くしても、笑みを絶やさない。9回2死、埼玉栄最後の打者を投ゴロに仕留めた直後、一塁に送球したその瞬間も、また笑顔だった。
5試合に完投、55イニングを投げながら悲壮感はどこにもない。直球勝負。9安打されながら2点しか許さなかった。「真っすぐが一番よかった」と振り返る。試合後のマウンドではナインにもみくちゃにされながら明るく振る舞った。
仲間たちが堅い守りで支えてくれた。5回2死満塁のピンチでは本所宏章中堅手(3年)が前進を重ねてスライディングキャッチ。7回1死一塁では中前に抜けようという当たりを西村凌遊撃手(3年)が横っ跳びで止めた。全7戦で失策はわずか3。ベンチに帰れば、子安史浩主将(3年)がお得意のギャグで笑わしてくれた。
センバツ準Vの大塚椋司(新日本石油ENEOS)が抜けてエースになった。当初「強豪と当たるとびびっていた」という。しかし野手が基本から守備を徹底して強化する中、佐藤はツーシーム、フォークなど球種を4つも増やし、球速も上げていた。
夏2年連続の初戦敗退から一気に頂点にのぼりつめた。岡本幹成監督(48)がエースをたたえる。「重圧の中で(佐藤)勇吾が頑張ってくれた」。その佐藤は「(甲子園に)戻って来られた。あとは思いきり投げるだけです」。晴れ舞台に思いをはせた。
[2009年7月30日 紙面から]
◆聖望学園 1918年(大7)に寿多館蚕業学校として創立の私立校。51年に現校名に改称。現生徒数は974人(うち女子375人)。野球部は82年創部。部員数93人。甲子園は春1回、夏は今回で3回目の出場。08年センバツ準優勝。主なOBは元巨人門倉健、阪神鳥谷敬ら。所在地は飯能市中山292。関純彦校長。
埼玉大会
優勝 | 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表校 |
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聖望学園 (6年ぶり3度目) |
158校 (前年比+1) |
ダウンロード[PDF] | 浦和学院 | 浦和学院 本庄一 |
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