埼玉大会 優勝記事
本庄一が2年ぶり2度目の優勝/埼玉大会
- 花咲徳栄を下し甲子園出場を決め胴上げされる本庄一・谷本
- Vへの足跡
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本庄一Vへの足跡 1回戦 2-1 県川越 2回戦 6-2 大宮工 3回戦 4-3 草加南 4回戦 5-3 春日部東 5回戦 9-6 正智深谷 準々決勝 4-3 市川越 準決勝 4-1 浦和学院 決勝 3-2 花咲徳栄
<高校野球埼玉大会:本庄一3-2花咲徳栄>◇7月28日◇決勝
本庄一がサヨナラ勝ちで2年ぶり2度目の優勝を決めた。
白球が右前に転がると青空に人さし指を突き上げ、谷本充内野手(3年)が笑顔で走りだした。2-2で迎えた9回裏1死一、三塁。カウント2-1から低めのスライダーを、打率2割5分9厘の2番打者がとらえた。守備が得意で打撃は苦手なだけに「田村(和麻投手=3年)につなげればと思っていた。焦りはなく、食らいついていけた」。ベンチに折り鶴で「常笑」を掲げるチームらしく、人生初のサヨナラ打を満面の笑みで振り返った。
「3年間(応援の)スタンド組でもいいから、本庄一で野球をやりたい」という強い意志を持って入部した。中学時代に所属していた大宮ボーイズ(現・春日部ボーイズ)では二塁手の3、4番手。控えを覚悟してまで、通学に1時間30分かかる強豪私立へ進んだ。中2の夏、浦和学院との準決勝を球場で観戦し「楽しそうに野球をやっていた」ことが決め手だった。今春、須長三郎監督(53)が「うちは左(打者)が多くて、右を1人置いておきたいから」とレギュラーに抜てき。しかし、練習試合の打率は1割5分にも満たず、今大会はここまで0打点。「まさか打てると思ってなかった」という谷本の一打が、第1シードを打ち砕いた。
08年の記念大会で奥田ペドロ内野手(現マリナーズマイナー)らブラジル人留学生を擁し、北埼玉代表として甲子園に初出場した。今回は、レギュラー全員が県内出身。須長監督は「埼玉県人だけで優勝をつかんだのは、うれしいこと。胸を張って埼玉代表で出られます」と、ノーシードからの快進撃に冗舌だった。【保坂恭子】
[2010年7月29日 紙面から]
◆本庄一 1925年(大正14)に塩原裁縫女学校として創立した私立校。93年(平成5)から共学になり現校名に。生徒数は1362人(女子は674人)。野球部は94年(平6)に創部。08年記念大会の北埼玉代表で甲子園初出場。部員は74人。主なOBには山郷のぞみ(女子サッカー)池田浩美(女子サッカー)伊藤ディエゴ(共栄大)がいる。所在地は本庄市仁手1789。高階良雄校長。
埼玉大会
優勝 | 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表校 |
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本庄一 (2年ぶり2回目) |
159校 | ダウンロード[PDF] | 花咲徳栄 | 聖望学園 |
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