和歌山

和歌山大会６連覇を達成し、マウンド上で喜びを爆発させる智弁和歌山ナイン（撮影・田崎高広）

Ｖへの足跡

智弁和歌山Ｖへの足跡
２回戦	１１－０	和歌山東
３回戦	５－４	笠田
準々決勝	４－２	箕島
準決勝	９－７	市和歌山商
決勝	６－３	向陽

＜高校野球和歌山大会：智弁和歌山６－３向陽＞◇７月２７日◇決勝

　智弁和歌山が６年連続１８度目で夏の甲子園切符を手にした。センバツ２１世紀枠出場の向陽を６－３で振り切った。史上最多、甲子園通算５９勝を誇る高嶋仁監督（６３）は１回から大胆な継投策を敢行し、逃げ切りに成功。２点を先制した１回。先発の１年生・蔭地野（おおじの）正起が２死二塁とされた場面で、左腕青木勇人（２年）にスイッチ。６球での交代に高嶋監督は「球が高かった。甲子園がかかった独特の雰囲気だし、点を取られる前に早めに代えました」と涼しい顔で言った。

　今大会は７投手を起用するなど総力戦で制し高嶋監督は「興南にリベンジできるのはウチしかない。負けられなかった」とセンバツ２回戦で敗れた興南に雪辱する。

　［2010年７月２８日　紙面から］

◆智弁和歌山　１９７８年（昭和５３）創立の私立校。編入コース、スポーツコースがあり、生徒数は８１７人（女子３０５人）。野球部は７９年創部で、部員数は３１人。甲子園は春９度、夏は１７度出場。春夏で計３度全国制覇。主なＯＢはヤクルト武内晋一、中日岡田俊哉ら。所在地は和歌山市冬野２０６６の１。藤田清司校長。