投資の神様がMLBチーム・オーナーの地位を狙っているのかもしれない、とスポーツ界のみならず投資業界からも注目を集めている。
アメリカの著名投資家ウォーレン・バフェット氏はこれまでアップル、コカ・コーラなどの株式投資で大成功を収め、世界三大投資家の1人として世界的に知られている。
そのバフェット氏が会長兼CEOを務め、世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイが、今年初めにリバティメディアから分離されたブレーブスの運営会社、アトランタ・ブレーブス・ホールディングスに約800万ドルの投資を行ったことが判明したのだ。米国証券取引委員会に提出された9月末時点の米上場株保有状況を示す書類が開示されたことで判明したもの。
抜け目のない投資戦略で知られるバフェット氏の銘柄選択は、その高い成功率で称賛されており、今回のブレーブス運営会社への投資も成功が見込まれている。分離以降、同社は連続四半期で増収を記録しているからだ。第3四半期は、売上高が11%増の2億7200万ドルに跳ね上がった。営業利益も前年同期の470万ドルの損失から1570万ドルの利益となっている。また第2四半期のブレーブスの収入は2億7000万ドルで、昨年より8%増加した。
バークシャーは長年、メディア王ジョン・マローン氏が率い、衛星ラジオシリウスXMやF1の興行権を持つフォーミュラワン・グループなどを傘下に持つ巨大メディア企業、リバティメディアに投資してきた実績を持つ。
また報道によると、バフェット氏は野球好きだという。過去にバークシャーが本拠を置くネブラスカ州オマハのマイナーリーグのチームに投資していたことがあるとのことだ。
ブレーブスは今年、レギュラーシーズンでMLB最多の104勝を挙げたにもかかわらず、ナ・リーグ地区シリーズでフィリーズに1勝しかできず敗退した。だが、戦力は安定しており、その勢いは続きそうだ。
また現在アメリカでは地方スポーツ局を束ねていたダイアモンド・スポーツ・グループの破産により、スポーツ中継契約が破棄されたMLBチームも出ている。しかしアトランタの地元テレビの資金は安定しており、ブレーブスが契約するバリー・スポーツ・サウスは中継を継続する見込みだ。これによりブレーブスは今年の選手給与総額2億600万ドルを上回る契約で戦力増強を行うだろうとまで予想されている。
そうした状況を考えればバフェット氏の投資も納得といえるだろう。




