今年2月に今季限りでの現役引退を表明したヤンキースのC・C・サバシア投手(38)が、19年初先発で復活を印象づけた。

5回を被安打1、3奪三振の無四球で無失点。直球で詰まらせる場面もあった。両チーム無得点の5回でマウンドを降りたためメジャー通算247勝目はならなかったが、救援陣も含めた4投手による1安打完封リレーの主役を担った。

レジェンド左腕は昨年10月に右膝、12月には心臓付近の血管形成手術を受け、シーズンに向けた調整が遅れていた。試合後は「毎回のことだけど、最初のアウト、最初のイニングを終えるというのは震える感じだったよ。試合に戻れて良かったし、勝てて本当に良かった」と笑顔で振り返った。

試合前に同僚の田中将大投手(30)が「(復帰を)みんな待ち望んでいたと思う。そういうことがきっかけでチームが変わることがあると思う」と話していた通り、チームは連敗を4で止めた。(ニューヨーク=佐井陽介)