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福盛2年3・3億円でレンジャーズへ

 楽天からFA宣言した福盛和男投手(31)がレンジャーズに入団することが11日、決定的になった。メジャー10球団以上が参戦した争奪戦で、複数年契約を提示したレンジャーズと大筋合意した。2年契約総額300万ドル(約3億3000万円)で、今季の楽天での年俸8300万円(推定金額)と比べると、約2倍の条件。楽天としては新規参入3年目でリーグ最下位を脱出したと同時に、初のメジャーリーガーの誕生となる。

 仙台の守護神が、舞台をテキサスに移す。最終的に10球団を超える争奪戦を制したのは、レンジャーズだった。米球界関係者によると、ナショナルズ、パイレーツが好条件を提示したが、福盛サイドが希望する2年契約を提示したレ軍と合意に至った。メディカルチェックを経て、近日中にテキサスで入団会見を行う。

 今季、ア・リーグ西地区最下位と低迷したレ軍にとって、投手陣の整備は大きな補強ポイントだった。福盛は7、8回に登板するセットアッパーを任される予定だ。守護神候補の大塚は右肩の故障もあり去就が決定してないが、残留となれば福盛-大塚の日本人リレーも実現する。福盛は11月に渡米した際、サンディエゴで大塚と会い「大塚さんの助言が、楽天からFA宣言してメジャーに挑戦する大きな後押しになりました」と話した。尊敬する投手とチームメートになれれば、新天地にも心強く飛び込める。

 米球界関係者によれば、2年総額300万ドル(約3億3000万円)。FAの目玉選手、福留や黒田に比べれば、金額は1ケタ違うが、今季後半戦を右ひじ痛で離脱したことを考えれば十分な条件だ。残留していれば、FA残留を加味しても現状維持、アップしても微増だったはずだ。福盛も「僕にそういったオファーが来るのは(ドジャース)斎藤さんや、(レッドソックス)岡島さんたち、先輩方のおかげです」と感謝した。

 インディアンス小林雅、ロイヤルズ薮田に次いで、今オフ3人目のメジャーリーガーの誕生だ。楽天からは初めてで、これで全12球団が米球界に選手を送り出すことになる。楽天野村監督の「泣いて帰ってくるなよ」という激励を受け、福盛が野球人生第2幕のスタートラインに立つ。

[2007年12月12日9時14分 紙面から]

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