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福留年俸16・5億円カブス入団秒読み

メジャー移籍を表明した福留は、報道陣をかきわけて移動する(撮影・清水貴仁)
メジャー移籍を表明した福留は、報道陣をかきわけて移動する(撮影・清水貴仁)

 【メサ(米アリゾナ州)10日(日本時間11日)=四竈衛】カブス福留誕生へー。中日からFAでメジャー入りを目指す福留孝介外野手(30)のカブス入団が秒読み段階に入った。最有力候補のカブスが福留に4年契約6000万ドル(約66億円)の超大型契約を提示していることが、明らかになった。カ軍関係者が明かしたもので、当初シカゴの地元紙報道では5年総額6000万ドルだったが、単年で16億円を超える年俸のほか、家族にも専属通訳を付けるなどVIP待遇が判明。すでに身体検査の準備を始め、パドレスなど他球団を大きく引き離した形で争奪戦は大詰めを迎えた。

 ようやくゴールが見え始めた。大本命カブスが提示した待遇は、まさに「VIP」だった。日本での実績があるとはいえ、メジャーでまだ1試合もプレーしていない福留に対し、カ軍はスーパースター級の条件を提示していた。これまで米国地元紙などでは「5年契約で6000万ドル(約66億円)」と報じられてきたが、実際は同金額で4年契約。単純計算で1年平均で約16億5000万円の破格条件が、福留に対する誠意を込めたラブコールだった。

 カ軍は早くから福留獲得に精力的だった。ソリアーノ、リー、ラミレスと主力打者はいずれも右打者ばかり。昨年3月、WBCの準決勝の韓国戦で代打アーチを放った福留の勝負強さは、左の強打者を欠くカ軍のニーズに最適だった。その後は、スカウト陣を日本へ送り込む一方で着々と周辺の調査を進め、FAとなる今オフに照準を合わせて念入りに編成会議を重ねてきた。球宴後には、メジャー移籍の可能性がある日本人選手のリストを作成。福留をトップにランクして、獲得へ向けて全精力をつぎ込んできた。

 金銭面では、メジャーの外野手としてトップクラスの条件を用意した。シーズン途中でマリナーズと契約延長したイチロー(5年約110億円)、今オフにエンゼルスと契約したハンター(5年約99億円)、ドジャースのジョーンズ(2年約40億円)には及ばないものの、年俸ランクではスーパースター級。先月29日、代理人のアーボン氏らが来日した際、話し合いを終えた福留が、「自分に対して、いい評価をしていただいてうれしい。はるかに予想を上回っている」と照れ笑いを浮かべたのも当然の条件だった。

 カ軍が用意したのは、金銭だけではない。福留の専属通訳のみならず、家族専用の通訳も付ける方針。今オフ結婚したばかりの福留が、慣れない環境でも野球に専念できるために、日本人スタッフを増員することも検討している。

 公式戦終了後には、外野陣からモンローら3選手を放出。レギュラー枠を1つ空けてまで福留側にアプローチを続けてきた。マリナーズ時代にイチロー、佐々木ら日本人選手を知るピネラ監督が「右翼も中堅も守れるのは大きなアドバンテージ」と話すなど、評価が揺らぐことはない。

 すでにカ軍のチームドクター、トレーナー陣は、渡米後に予定される福留の身体検査の準備を開始。「カ軍福留誕生」へ向けて、舞台はほぼ完ぺきに整った。

[2007年12月12日9時15分 紙面から]

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